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とあるオクサマのニチジョウ
第2章 来訪者とオクサマ
漸くゆっくりと扉が開かれたと思えば、その隙間から漂ってくる甘い香り。
僅かに乱れた数本の髪を頬に張り付かせ、妖艶な顔立ちを覗かせた恭子。
上体を倒している為に、エプロンの胸元から柔らかい胸の深い谷間が現れている。
扉の隙間から覗く煽情的な恭子の雰囲気に、宅配便の若い男は飲まれていた。
「あ、あのっ………」
肉感的な恭子を前に、口籠もる若い男。
女性経験はそれなりにあるにしても、不意を突いて欲望を煽るような女性が現れれば、初な男子の様に顔を熱くさせるしかなかった。
「あらぁ……宅急便やさんねぇ……」
恭子は宅配便と分かり、扉を全開に姿を現す。
その恭子のエプロンの豊満な胸の先端にプクッとした隆起を見付け、思わず凝視していた男。
「あっ…は、はいっ」
恭子の甘く緩い声に、更にドキドキと鼓動を早めながら口を開いたのだった。
「こ、こちらにサインで……」
「今、判子持ってくるからぁ………」
恭子は男の言葉を遮って、クルッと身を翻した。
「…ぶっ!」