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夏の魔法
第2章 『夢幻』のような…
夕日に照らされる海水浴場には
仄かに甘いサンオイルの香りが
少しだけ漂っていたが
水遊びは片付けに入っていて
最後まで遊んでてやろうと思っている
子供ぐらいしか人は残っていない
「千里!どこ行ってたんだ?後、パラソル仕舞ったら終わりなんだ、ちょっと待ってて!」
短髪の茶色い髪を全体的に上げて
小麦色の肌をした
赤いアロハシャツが良く似合う青年
稲城敦士はバイトが終わる寸前に
彼女の姿を見つけた駆け寄る
「ん、解った」
大して驚く様子もなく彼女は夕日に向かって腰を下ろす