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夏の魔法
第5章 『過去』の旅生と
その日から
彼と良く目が合うようになった
多分、私が彼を探していたから

彼は校内でかなり有名な存在だった
飛躍する噂は疑わしいものばかりで
何故、彼なのか解らない

例えば飛び降り自殺をしようとした男子と
一緒に屋上から落ちたとか
いじめをしてた生徒5人と喧嘩して勝っただとか

彼を見ている限り
そう言うヒーローめいた偽善は感じられなかった

私は相変わらず自分のしたいよう生きていた

そして、そう言う自分に
少しだけうんざりしていた
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