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第5章 『過去』の旅生と

だから
頻繁に怪我をしていたし
入院も月に１回は当たり前な程だ

そうやって
誰かを救い続けていた

「あんた…そのうち死ぬよ？」

「え…ヤダ」

「ヤダったらちょっとは自分を大事にしたら？」

病室で呆れながら咎める私を
切なそうな笑顔で見る

「…どうしてもヒーローでいたいんだ」

そこには
私の知らない旅生がいた