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くちなし
第3章 闇
とある有名なホテルのラウンジへ来た。
「今日は、少しお酒と美味しい食事でもしようか。」
「ええ!お屋敷ではないから気分が違うわ!」
「クスクス。やっと雅とお酒を飲めるようになったのに、まだ一回もなかったね。」
安心できる人と美味しい食事は、私の気分を高める。
ーチンっ!ー
「乾杯。」
「ん。飲みやすい!美味しいわ!」
「それは、よかったね雅。あまり、飲みすぎるんじゃないよ。」
一通り食事も済み、お酒を楽しんでいると、身体がフワフワしてきた。
「雅。顔が少し赤いけど、大丈夫かな?もう、お酒は止めておいたらどうだい?」
「お兄様が、まだ飲んでるもの。私は大丈夫よ。もうあまり飲まないから。」
フワフワして気持ちがいい。兄へ聞きたいことがあるのに、まだ聞けていない。このまま今回の食事は終わってしまいそうだった。
「さぁ。帰ろうか。雅立てるかい?」
「ええ!大丈夫よ!」
足元が少しふらつく。
ーガシッ!ー
「雅…大丈夫じゃないじゃないか。私が支えるからゆっくり、歩いていいよ。少し外の風にあたろう。」
火照った身体にあたる、外の冷たい風が心地いい。
「お兄様…。」
「なんだい?落ち着いたかい?」
「まだ、飲み足りないわ…。」
「おやおや。困った子だ。また今度にしようか。」
そう。兄はいつでも私が小さい子どものように扱う。
「お兄様…!私もう子どもじゃないの!」
「!!」
「そんなに、子ども扱いしないでくださる!?」
「わかったよ。わかったから、落ち着いて。」
兄は、私の側で何やら電話している。何を話しているのかは聞こえない。
電話の相手は、あの女性講師か…はたまた、違う女か…。
「雅…今日はここで休もう。大丈夫。家にも連絡はしたし、部屋の手配も済んだ。だからもう少し歩けるかな?」
「ん…。」
ーガチャ!ー
私は、ホテルの部屋へ入るなりベッドへ倒れ込む。
「お冷や置いておくから、少し飲みなさい。」
「んー。いらなぁい。」
「ふぅ…困ったなぁ…。それじゃあ、着替えるかい?」
「大丈夫…。」
「今日は、少しお酒と美味しい食事でもしようか。」
「ええ!お屋敷ではないから気分が違うわ!」
「クスクス。やっと雅とお酒を飲めるようになったのに、まだ一回もなかったね。」
安心できる人と美味しい食事は、私の気分を高める。
ーチンっ!ー
「乾杯。」
「ん。飲みやすい!美味しいわ!」
「それは、よかったね雅。あまり、飲みすぎるんじゃないよ。」
一通り食事も済み、お酒を楽しんでいると、身体がフワフワしてきた。
「雅。顔が少し赤いけど、大丈夫かな?もう、お酒は止めておいたらどうだい?」
「お兄様が、まだ飲んでるもの。私は大丈夫よ。もうあまり飲まないから。」
フワフワして気持ちがいい。兄へ聞きたいことがあるのに、まだ聞けていない。このまま今回の食事は終わってしまいそうだった。
「さぁ。帰ろうか。雅立てるかい?」
「ええ!大丈夫よ!」
足元が少しふらつく。
ーガシッ!ー
「雅…大丈夫じゃないじゃないか。私が支えるからゆっくり、歩いていいよ。少し外の風にあたろう。」
火照った身体にあたる、外の冷たい風が心地いい。
「お兄様…。」
「なんだい?落ち着いたかい?」
「まだ、飲み足りないわ…。」
「おやおや。困った子だ。また今度にしようか。」
そう。兄はいつでも私が小さい子どものように扱う。
「お兄様…!私もう子どもじゃないの!」
「!!」
「そんなに、子ども扱いしないでくださる!?」
「わかったよ。わかったから、落ち着いて。」
兄は、私の側で何やら電話している。何を話しているのかは聞こえない。
電話の相手は、あの女性講師か…はたまた、違う女か…。
「雅…今日はここで休もう。大丈夫。家にも連絡はしたし、部屋の手配も済んだ。だからもう少し歩けるかな?」
「ん…。」
ーガチャ!ー
私は、ホテルの部屋へ入るなりベッドへ倒れ込む。
「お冷や置いておくから、少し飲みなさい。」
「んー。いらなぁい。」
「ふぅ…困ったなぁ…。それじゃあ、着替えるかい?」
「大丈夫…。」