この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
くちなし
第3章 闇
とある有名なホテルのラウンジへ来た。

「今日は、少しお酒と美味しい食事でもしようか。」
「ええ!お屋敷ではないから気分が違うわ!」
「クスクス。やっと雅とお酒を飲めるようになったのに、まだ一回もなかったね。」
安心できる人と美味しい食事は、私の気分を高める。

ーチンっ!ー

「乾杯。」
「ん。飲みやすい!美味しいわ!」
「それは、よかったね雅。あまり、飲みすぎるんじゃないよ。」
一通り食事も済み、お酒を楽しんでいると、身体がフワフワしてきた。
「雅。顔が少し赤いけど、大丈夫かな?もう、お酒は止めておいたらどうだい?」
「お兄様が、まだ飲んでるもの。私は大丈夫よ。もうあまり飲まないから。」
フワフワして気持ちがいい。兄へ聞きたいことがあるのに、まだ聞けていない。このまま今回の食事は終わってしまいそうだった。

「さぁ。帰ろうか。雅立てるかい?」
「ええ!大丈夫よ!」
足元が少しふらつく。

ーガシッ!ー

「雅…大丈夫じゃないじゃないか。私が支えるからゆっくり、歩いていいよ。少し外の風にあたろう。」

火照った身体にあたる、外の冷たい風が心地いい。

「お兄様…。」
「なんだい?落ち着いたかい?」
「まだ、飲み足りないわ…。」
「おやおや。困った子だ。また今度にしようか。」
そう。兄はいつでも私が小さい子どものように扱う。

「お兄様…!私もう子どもじゃないの!」
「!!」
「そんなに、子ども扱いしないでくださる!?」
「わかったよ。わかったから、落ち着いて。」
兄は、私の側で何やら電話している。何を話しているのかは聞こえない。
電話の相手は、あの女性講師か…はたまた、違う女か…。

「雅…今日はここで休もう。大丈夫。家にも連絡はしたし、部屋の手配も済んだ。だからもう少し歩けるかな?」
「ん…。」

ーガチャ!ー

私は、ホテルの部屋へ入るなりベッドへ倒れ込む。

「お冷や置いておくから、少し飲みなさい。」
「んー。いらなぁい。」
「ふぅ…困ったなぁ…。それじゃあ、着替えるかい?」
「大丈夫…。」
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ