この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
くちなし
第4章 迷
「きゃはは!やだー昴!」
はっきりと後ろの方から女の子の黄色い声が聞こえた。
そして、昴と呼んだ。
気づいた時には振りかえっていたのだ。私は思いっきり目が合ってしまった。
「…っ!」
女の子が腕を絡め、周りの目など気にしていない様子だ。
私は、思いっきり目をそらした。
「あっれー?雅ちゃんじゃなーいー?」
あぁ。捕まってしまった。
「ねぇ?!昴!誰?この女。」
あからさまに嫌な顔をする。
「昴くんじゃないですか。彼女と一緒なんですね。
すっごくお似合いですよ!私なんかより、彼女大切にしてあげて下さいね!では…」
「お似合いだってー!きゃはは!嬉しー!!」
私は、走り去ろうと思った。
ーパシっ!ー
「ちょっとー。連れないなぁー。ねぇ、これから雅ちゃんと用事思い出したから!また今度遊ぼー!
んじゃーねぇー!」
この状況をどう理解していいか、わからなかった。
ひらひらと手を振る昴と、ただ呆然と立ち昴の方を見る女の子が見えた。
雅は、無理やり昴に連れられ歩いて行く。
「ちょっと!離して!」
「やーだ。」
「んもう!離してよ!」
ーパシ!ー
「また打つの?」
「あ…。ごめんなさい…。」
「けど…お礼したい気分だよ?僕はね。あの子と遊びたくなかったから…助かったよ。ありがとう。」
心なしか、昴の元気がないように見えた。
「昴くん…もしかして、元気ないの?」
「え…?……ちょっとー何ぃ?」
驚いた顔をした。
「顔色悪いよ?肩貸そうか?」
「大丈夫。少しそこのベンチに座れば治るから…雅ちゃん…側にいてよ…。」
いつも元気いっぱいで、強引な昴くんがぐったりしている。
はっきりと後ろの方から女の子の黄色い声が聞こえた。
そして、昴と呼んだ。
気づいた時には振りかえっていたのだ。私は思いっきり目が合ってしまった。
「…っ!」
女の子が腕を絡め、周りの目など気にしていない様子だ。
私は、思いっきり目をそらした。
「あっれー?雅ちゃんじゃなーいー?」
あぁ。捕まってしまった。
「ねぇ?!昴!誰?この女。」
あからさまに嫌な顔をする。
「昴くんじゃないですか。彼女と一緒なんですね。
すっごくお似合いですよ!私なんかより、彼女大切にしてあげて下さいね!では…」
「お似合いだってー!きゃはは!嬉しー!!」
私は、走り去ろうと思った。
ーパシっ!ー
「ちょっとー。連れないなぁー。ねぇ、これから雅ちゃんと用事思い出したから!また今度遊ぼー!
んじゃーねぇー!」
この状況をどう理解していいか、わからなかった。
ひらひらと手を振る昴と、ただ呆然と立ち昴の方を見る女の子が見えた。
雅は、無理やり昴に連れられ歩いて行く。
「ちょっと!離して!」
「やーだ。」
「んもう!離してよ!」
ーパシ!ー
「また打つの?」
「あ…。ごめんなさい…。」
「けど…お礼したい気分だよ?僕はね。あの子と遊びたくなかったから…助かったよ。ありがとう。」
心なしか、昴の元気がないように見えた。
「昴くん…もしかして、元気ないの?」
「え…?……ちょっとー何ぃ?」
驚いた顔をした。
「顔色悪いよ?肩貸そうか?」
「大丈夫。少しそこのベンチに座れば治るから…雅ちゃん…側にいてよ…。」
いつも元気いっぱいで、強引な昴くんがぐったりしている。