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くちなし
第5章 交
旅行当日。

初めて新幹線に乗り京都へ向かう。

「ひかる!すごい人!皆京都へいくかしら?」

「そんなことはないと思うよ!
 あのね、実は…後ろの座席見て…?」

「え…?」

恐る恐る後ろを振り返ると…。

「やっほー!雅ちゃーん!」
すっかり、元気になった昴くん。

「どうも。始めまして。」
名前も顔も知らない男性。

「ひかる!どういうこと?!」

「どういうことって、紀村くん家の兄弟だよ?
 昴くんが、雅がいるなら行きたいってしつこくて…。
 ごめん…。
 んで、お兄さんも付いてきたってわけ!
 4人でアルバイトするんだよ!」

私の思考が追いつかない…。

「雅ちゃーん!僕はぁ…夏の思い出を作るためにきたの!
 なんかー。晃も一緒なんだけどさー。」

「晃さんって言うの?お兄様…?」

「雅さん。申し遅れましたね。紀村晃です。こないだは、昴がお世話になったそうで…。ありがとうございました。」

昴くんのお父様が言っていた、昴くんに見習って欲しいお兄様。今ならその理由がわかる気がする…。
凛とした雰囲気。昴とは真逆の印象をうけたが、やはり顔の造りは昴とそっくりだ。

「あー。なぁに?もしかして、晃に惚れちゃったのぉ?」

「え?!昴くん!何言ってるの?!違うよ!」

「おや?雅さん。そんなに、否定されると多少傷つきますが…?」

「まぁ、まあ!4人でアルバイトも旅行も楽しもー!」


京都に着くと、一週間宿泊する場所につく。
モダンな雰囲気の平屋のお家だった。

「ね!雅!中に入ろうよ!お屋敷より小さいけど、素敵なところね!」
ひかるは、私の腕をグイグイ引っ張り中へ入って行く。

「わ!お座敷がある!畳!いい香り!」
「ひかる畳が珍しいの?」
「うん!だって、家は全部西洋風なの…だから、純和風な家って憧れるのよね!布団で寝たいの!」

「クスクス…ひかるちゃん可愛いね。」
後ろから晃さんが声をかけてくる。
「ええ!本当にひかるって明るくて可愛いんです!」
私も、正直に答えてしまう。

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