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くちなし
第5章 交

ひかると昴は畳の部屋で大はしゃぎしている。
「そういえば、雅さんは昴とはお付き合いしているんですか?」
晃の突然の質問に驚き、固まってしまう。
「え。えぇ?!どうしてそうなったんですか?!」
顔をくしゃっとして笑う晃は、少年のような顔だった。
「あはは!おかしいなぁ!そんな顔しなくても…!
それじゃあ、昴の片思いなんだ。くっくっく…!」
「いや!けど、昴くんは他に彼女いますよ。」
「ふーん。そうなんですか。他の彼女とはきっとお遊びだと思いますよ。
ねぇ?雅さん…あそこの庭綺麗ですよ。」
ーキュッー
私の指を握り、優しくエスコートしてくれる。
足は庭園へと向かった。
優しくされると、少しドキドキしてしまう。
「…ほら。すごく綺麗に管理されているね。」
晃の横顔を見つめてしまう。
「……ん?雅さん?私の横顔がどうかしたかな?」
目が合うと心臓がドキンと跳ねた。
「いえ!!昴くんとそっくりだなーって!」
「…昴の方がいいかい?」
肩を抱き寄せられ、耳元で囁かれる。
「や!やっぱり、兄弟だなって思っただけです!」
引き離そうとすると晃の腕に力がこもる。
「そう簡単には離さないよ。……君はすごくいい香りがするね。とても…官能的な香りだ。」
「はいはーい!ストップ!!もう終わり。
いつまでくっついてるのぉー?雅ちゃんも嫌がってるのわからない?晃。」
後ろから昴の声がした。
私は、晃と体を離し昴へ駆け寄る。
「おっと!雅ちゃん…ごめんね。こんないやらしい兄で。」
「ううん!違うの…晃さんは…。」
そう。悪くない。全ては私が放つこの香りのせいなのだから。
「あぁ。昴いたのか。ごめんね。雅ちゃん。つい強引になってしまった。昴みたいにね。」
この二人の間に確執のようなものがあるのか。
どうして、いがみ合っているのか謎だった。
「ね!雅ー!夕ご飯外で食べましょ!お父様から良いお店おしえてもらったの!…って…あれ?三人ともどうしたの?」
ひかるが不思議そうな顔をして、私たちを見つめる。
「いーね!観光しつつお店行こっかぁ!」
口を開いたのは昴だった。
「そういえば、雅さんは昴とはお付き合いしているんですか?」
晃の突然の質問に驚き、固まってしまう。
「え。えぇ?!どうしてそうなったんですか?!」
顔をくしゃっとして笑う晃は、少年のような顔だった。
「あはは!おかしいなぁ!そんな顔しなくても…!
それじゃあ、昴の片思いなんだ。くっくっく…!」
「いや!けど、昴くんは他に彼女いますよ。」
「ふーん。そうなんですか。他の彼女とはきっとお遊びだと思いますよ。
ねぇ?雅さん…あそこの庭綺麗ですよ。」
ーキュッー
私の指を握り、優しくエスコートしてくれる。
足は庭園へと向かった。
優しくされると、少しドキドキしてしまう。
「…ほら。すごく綺麗に管理されているね。」
晃の横顔を見つめてしまう。
「……ん?雅さん?私の横顔がどうかしたかな?」
目が合うと心臓がドキンと跳ねた。
「いえ!!昴くんとそっくりだなーって!」
「…昴の方がいいかい?」
肩を抱き寄せられ、耳元で囁かれる。
「や!やっぱり、兄弟だなって思っただけです!」
引き離そうとすると晃の腕に力がこもる。
「そう簡単には離さないよ。……君はすごくいい香りがするね。とても…官能的な香りだ。」
「はいはーい!ストップ!!もう終わり。
いつまでくっついてるのぉー?雅ちゃんも嫌がってるのわからない?晃。」
後ろから昴の声がした。
私は、晃と体を離し昴へ駆け寄る。
「おっと!雅ちゃん…ごめんね。こんないやらしい兄で。」
「ううん!違うの…晃さんは…。」
そう。悪くない。全ては私が放つこの香りのせいなのだから。
「あぁ。昴いたのか。ごめんね。雅ちゃん。つい強引になってしまった。昴みたいにね。」
この二人の間に確執のようなものがあるのか。
どうして、いがみ合っているのか謎だった。
「ね!雅ー!夕ご飯外で食べましょ!お父様から良いお店おしえてもらったの!…って…あれ?三人ともどうしたの?」
ひかるが不思議そうな顔をして、私たちを見つめる。
「いーね!観光しつつお店行こっかぁ!」
口を開いたのは昴だった。

