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くちなし
第5章 交
「雅ちゃん、僕から離れないでね。」
コソッと耳打ちされる。
昴の息が耳へかかり、少しゾクッとしてしまう。
「う…うん。けどひかるもいるし!」
「ダメ。ひかるちゃんは、鈍感だからね。僕がそばに居れば、晃にもちょっかい出されなくて済むしー。僕が嫌なんだよねぇー。」
冗談っぽく言っているが表情は本気だった。
「ここだよー!着いた着いたー!みんな入ろっ!」
「ちょっとひかる待ってよー!」
ひかるの後に続き店内へ入って行く。
「やっと二十歳になったんだし、お酒ちょっと飲もうよ!」
「いーねー!んじゃあ、僕はぁ…雅の横がいいなぁっ!
っと…。」
私の横に座りニコニコしている昴。
「あ…うん。たくさん食べようね!」
「んじゃあ、私は、ひかるちゃんの隣失礼するよ。」
「はいはーい!晃さんも何か飲みます?!」
初めは、異様なメンバーだと思ったが、なかなかバランスとれていて、楽しめそうな予感がしてきた。
ひかると私は、カクテルを。
紀村家兄弟は、ビールを。
「でわ!明日からアルバイト頑張ろー!かんぱーい!」
そうして、宴は始まった。
お酒もいい具合に回ってきた頃…。
「雅はさー。好きな人いないの?って、昴の前じゃ、昴が可哀想かぁ!」
「はー??僕がショックうけるとでもー?」
「あはは!昴は、そんなんじゃ大丈夫だよ。もっと酷なことあったんもんなぁ?クスクス…」
「なにそれー!ききたいー!」
昴の表情が強張る。私は、その話を聞かない方がいいと判断した。
「あのさ!!私の話も聞いて!好きな人がいたんだけど、いきなり目の前からいなくなっちゃったんだ!結構、傷心中でさー!」
ひかるが、驚いた顔をする。
「え…雅…そんなことが…!私気づいてあげらんなくてごめんね…。」
私が昴の話から逸らすつもりで話した話題で持ちきりになってしまい、少し後悔した。
コソッと耳打ちされる。
昴の息が耳へかかり、少しゾクッとしてしまう。
「う…うん。けどひかるもいるし!」
「ダメ。ひかるちゃんは、鈍感だからね。僕がそばに居れば、晃にもちょっかい出されなくて済むしー。僕が嫌なんだよねぇー。」
冗談っぽく言っているが表情は本気だった。
「ここだよー!着いた着いたー!みんな入ろっ!」
「ちょっとひかる待ってよー!」
ひかるの後に続き店内へ入って行く。
「やっと二十歳になったんだし、お酒ちょっと飲もうよ!」
「いーねー!んじゃあ、僕はぁ…雅の横がいいなぁっ!
っと…。」
私の横に座りニコニコしている昴。
「あ…うん。たくさん食べようね!」
「んじゃあ、私は、ひかるちゃんの隣失礼するよ。」
「はいはーい!晃さんも何か飲みます?!」
初めは、異様なメンバーだと思ったが、なかなかバランスとれていて、楽しめそうな予感がしてきた。
ひかると私は、カクテルを。
紀村家兄弟は、ビールを。
「でわ!明日からアルバイト頑張ろー!かんぱーい!」
そうして、宴は始まった。
お酒もいい具合に回ってきた頃…。
「雅はさー。好きな人いないの?って、昴の前じゃ、昴が可哀想かぁ!」
「はー??僕がショックうけるとでもー?」
「あはは!昴は、そんなんじゃ大丈夫だよ。もっと酷なことあったんもんなぁ?クスクス…」
「なにそれー!ききたいー!」
昴の表情が強張る。私は、その話を聞かない方がいいと判断した。
「あのさ!!私の話も聞いて!好きな人がいたんだけど、いきなり目の前からいなくなっちゃったんだ!結構、傷心中でさー!」
ひかるが、驚いた顔をする。
「え…雅…そんなことが…!私気づいてあげらんなくてごめんね…。」
私が昴の話から逸らすつもりで話した話題で持ちきりになってしまい、少し後悔した。