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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「しーちゃん、小教室に行く前に、トイレで一回抜いてきていい?」
羞恥もなにもなくキラキラスマイルで聞かれるのは、あたしには心を許しているからと好意的に受け取るべきなのか。
しかも小教室――?
「え、まだするつもりなの、あの卑猥なアミダ」
「勿論。アミダの運はしーちゃんの意志。もうしーちゃんには決定権はありませぇん」
可愛く言うけれど、内容は横暴。
「あたしもう腰が辛くて」
「僕はハル兄と違って優しいから大丈夫。別に僕は、ハル兄のように下のお口で体位変えて激しく子宮まで突きまくらないから安心して?」
……ハル兄。どこまで弟に情報開示した!!
隠すことなどなにもないのだと、そこはハル兄らしくオープンでいいけれど、少しは隠して欲しい微妙な乙女ゴコロ。
たとえ――そこに愛はなくても。
ほんのちょっぴりとでも、世間一般のデリケートな女の子として、優しく扱って貰いたかったな……。
……と思うのは、俺様鬼畜帝王への無理な注文だとはわかってはいるけれど。
「それに比べたら、僕なんて優しいじゃないか。手と舌だけしか使っていないんだから。……僕はしーちゃんを壊してしまいそうになるほどに我を忘れて、ハードに腰を振ったりはしていないよ?」
ハル兄を持ち出すナツは優しそうに笑っているけれど、瞳が少し恐い。
先を越されたのが悔しいのかな。
……多分、かなり悔しいのだろう。
それを思うと、ナツが可哀想になり……ナツのイケナイ遊びを却下出来なくなる。だけど、だけど……体力に充ち満ちている化物兄弟とあたしの体のつくりは違うということを知って貰いたい。
とにかく今は休憩を……。
「駄目。嫌がるのならここでスカートめくっちゃうよ?」
にっこり。
意地悪王子様は、あたしのスカートの裾を手で摘まんで、静かに動かしてくる。
「~~~っ」
そこであたしは閃いた。
あたしに決定権がないのなら、ナツに選ばせよう。
あたしがイカなくてもいい代案を。
あたしは言った。
「ねぇナツ。小教室であたしが胸で2回イクのと、ナツが2回……あたしの体でイクのと、どっちがいい?」
すりとナツに近寄り、ナツの股間を撫でた。
「トイレに行くより、いいと思わない?」