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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
トイレにて無事ショーツをはき終え、ひと安心。
直後合流したナツが、目をキラキラさせて堂々とスカートをめくろうとしたから、その手を抓ってやる。
「じゃああとでのお・楽・し・み」
無駄に色気を撒き散らしながら、さらなる無駄な期待を持ってしまったらしいナツの頭には、どんなショーツ姿のあたしがにっこりとパンチラしているのだろう。
少なくともお買い得用の木綿ショーツではないはずだ。
これで萎えてしまってくれればいいのだけれど……。
ナツは満面の笑みで、新しいスマホを見せた。
二階に携帯の売店もあったらしい。
新しいと言っても、あたしとお揃いだった前のと同機種のもの。どうしてもお揃いがいいらしい。
お陀仏寸前の電話で、かろうじて機種変に成功したようだ。
ナツの新しいスマホの待ち受けは、幸福を呼ぶ白蛇だった。
中々に面白い待ち受けセンスだと思ってよく見れば、あたしが今まで穿いていた……あの紐になったショーツ。
ゴミ箱に捨てたはずなのに、一体なんで写メに出来たのだろう?
本当に……あのゴミ箱に捨てたままだよね?
絶対下のお口に挿れさせないという脅し文句で、泣く泣く待ち受けを変えたナツ。
あまりにしくしく悲しむものだから、不憫に思ってしまったお人好しのあたしは、それだったらツーショットの健全写真を撮ろうと提案。
ナツは乗ってきて、2回精を放った甲斐あるように思える、実に溌剌とした笑みを向けて来た。
調子に乗ってさらにはディープキスを撮ろうとしたのを事前回避し、代わりにあたしのキス顔を自撮りしたのを渡せば、ナツは幸せそうに顔を緩ませ、頭からたくさんお花咲かせながらスマホにキスしている。
本人目の前に"画面ちゅう"もどうかとも思うけれど、しばらくはナツの発情もスマホで凌げるだろうと、微笑ましく放置することにした。