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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 隣には帝王、向かい側には王子、傍に控えるのは帝王の下僕。

 これでもかというほど、我が道走るイケメンのオンパレード。

 この狭い島国、よりによってなんでこんなに集えたのか。


 帝王の下僕があたし達のパスタと共に、ハル兄用にと持って来たのは、なぜか担々麺。


 ここパスタ専門店なのに、なんでわざわざ担々麺?

 しかも大きな厚切りステーキ乗っていないか?

 なんでそんな組み合わせだ?


「ミステーキ」

 missとsteakを賭けた寒いギャグを飛ばしたのは、まさかのハル兄。

 やばい。

 ここで36歳の帝王に"おやじギャグ"なんて言ったら、絶対殺されそうな気がする。


 どうして大学生コンビは平然としていられるのかな。

 ハル兄、まさか若者にいつもこんな試練を与えているのか。


「なんだ。俺が店で担々麺頼むのは悪いか」

「い、いえ……」


 そちらの方ではないのですが、そちらの方も問題ですね。


 さすがは帝王様。世の暗黙ルールというものは通用しない。

 サバンナの帝王は、ひとりでお肉をがぶりがぶりと豪快にご満悦。

 献上した高級肉を褒められて下僕もご満悦で厨房に戻る。


 あたしもナツと生パスタをご満悦。

 やはりパスタ屋のパスタが一番だよね。パスタ屋の担々麺もステーキも大したことなんてないよね。

 
 そう思いながら、横目に入るハル兄のジューシーそうな肉の塊をあえて無視していると、ハル兄は肉の半分をナツだけにあげた。ナツだけに!!


「ナツ、お前は精をつけた方がいい。シズは発情期に入ってなくとも、その性欲は底なしだ。このままだとシズに抜かれ一方で枯れるぞ」


 ぶはっ。


 あたしはカルボナーラをまたナツの顔面に噴射してしまった。

 ハル兄がおしぼりでナツの顔を拭く。なんだかんだとこのお兄様は、面倒見屋さんだ。


「シズ。白いのをぶっ散らすなら、お前の顔にしろ。ナツはぶっかける方だろうだろうが。いいかナツ。イキそうだと思った瞬間からは早い。寸前で引き抜いて急いで顔にもっていけ」

 まるでそれが真理といわんばかりに、兄上様卑猥なお言葉噴射。

「うん。わかった。だったらやっぱり上のお口の時がいいね」


 ……もういい。
 
 あたしが悪かったです。

 もう許して下さい。
 
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