この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
隣には帝王、向かい側には王子、傍に控えるのは帝王の下僕。
これでもかというほど、我が道走るイケメンのオンパレード。
この狭い島国、よりによってなんでこんなに集えたのか。
帝王の下僕があたし達のパスタと共に、ハル兄用にと持って来たのは、なぜか担々麺。
ここパスタ専門店なのに、なんでわざわざ担々麺?
しかも大きな厚切りステーキ乗っていないか?
なんでそんな組み合わせだ?
「ミステーキ」
missとsteakを賭けた寒いギャグを飛ばしたのは、まさかのハル兄。
やばい。
ここで36歳の帝王に"おやじギャグ"なんて言ったら、絶対殺されそうな気がする。
どうして大学生コンビは平然としていられるのかな。
ハル兄、まさか若者にいつもこんな試練を与えているのか。
「なんだ。俺が店で担々麺頼むのは悪いか」
「い、いえ……」
そちらの方ではないのですが、そちらの方も問題ですね。
さすがは帝王様。世の暗黙ルールというものは通用しない。
サバンナの帝王は、ひとりでお肉をがぶりがぶりと豪快にご満悦。
献上した高級肉を褒められて下僕もご満悦で厨房に戻る。
あたしもナツと生パスタをご満悦。
やはりパスタ屋のパスタが一番だよね。パスタ屋の担々麺もステーキも大したことなんてないよね。
そう思いながら、横目に入るハル兄のジューシーそうな肉の塊をあえて無視していると、ハル兄は肉の半分をナツだけにあげた。ナツだけに!!
「ナツ、お前は精をつけた方がいい。シズは発情期に入ってなくとも、その性欲は底なしだ。このままだとシズに抜かれ一方で枯れるぞ」
ぶはっ。
あたしはカルボナーラをまたナツの顔面に噴射してしまった。
ハル兄がおしぼりでナツの顔を拭く。なんだかんだとこのお兄様は、面倒見屋さんだ。
「シズ。白いのをぶっ散らすなら、お前の顔にしろ。ナツはぶっかける方だろうだろうが。いいかナツ。イキそうだと思った瞬間からは早い。寸前で引き抜いて急いで顔にもっていけ」
まるでそれが真理といわんばかりに、兄上様卑猥なお言葉噴射。
「うん。わかった。だったらやっぱり上のお口の時がいいね」
……もういい。
あたしが悪かったです。
もう許して下さい。
これでもかというほど、我が道走るイケメンのオンパレード。
この狭い島国、よりによってなんでこんなに集えたのか。
帝王の下僕があたし達のパスタと共に、ハル兄用にと持って来たのは、なぜか担々麺。
ここパスタ専門店なのに、なんでわざわざ担々麺?
しかも大きな厚切りステーキ乗っていないか?
なんでそんな組み合わせだ?
「ミステーキ」
missとsteakを賭けた寒いギャグを飛ばしたのは、まさかのハル兄。
やばい。
ここで36歳の帝王に"おやじギャグ"なんて言ったら、絶対殺されそうな気がする。
どうして大学生コンビは平然としていられるのかな。
ハル兄、まさか若者にいつもこんな試練を与えているのか。
「なんだ。俺が店で担々麺頼むのは悪いか」
「い、いえ……」
そちらの方ではないのですが、そちらの方も問題ですね。
さすがは帝王様。世の暗黙ルールというものは通用しない。
サバンナの帝王は、ひとりでお肉をがぶりがぶりと豪快にご満悦。
献上した高級肉を褒められて下僕もご満悦で厨房に戻る。
あたしもナツと生パスタをご満悦。
やはりパスタ屋のパスタが一番だよね。パスタ屋の担々麺もステーキも大したことなんてないよね。
そう思いながら、横目に入るハル兄のジューシーそうな肉の塊をあえて無視していると、ハル兄は肉の半分をナツだけにあげた。ナツだけに!!
「ナツ、お前は精をつけた方がいい。シズは発情期に入ってなくとも、その性欲は底なしだ。このままだとシズに抜かれ一方で枯れるぞ」
ぶはっ。
あたしはカルボナーラをまたナツの顔面に噴射してしまった。
ハル兄がおしぼりでナツの顔を拭く。なんだかんだとこのお兄様は、面倒見屋さんだ。
「シズ。白いのをぶっ散らすなら、お前の顔にしろ。ナツはぶっかける方だろうだろうが。いいかナツ。イキそうだと思った瞬間からは早い。寸前で引き抜いて急いで顔にもっていけ」
まるでそれが真理といわんばかりに、兄上様卑猥なお言葉噴射。
「うん。わかった。だったらやっぱり上のお口の時がいいね」
……もういい。
あたしが悪かったです。
もう許して下さい。