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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 

 イケメン兄弟はその後も堂々と猥談話に花を咲かせていた。

 見た目だけはイケ過ぎている麗しの兄弟。弟が持ちかけている相談を、兄がタバコ吸いながら(喫煙タイムに入った)、ジェスチャー付でアドバイスしている図。


 だけど内容は――。


「いいか、ナツ。シズのイソギンチャクは中指如きでは到達しねぇ。だから指挿れてシズがイキまくったとしても、それで調子のってぶっ込むなよ」


 ……真剣な講義中大変恐縮なのですが、本人が横にいるのですが。


「シズのイソギンチャクはな、処女膜のさらに奥。処女膜よりも狭い膣道が続いている。ほとんど閉めきっているその場所をこじ開けるほどの正確な一点突きと回転で、ようやくイソギンチャクが顔を見せる。出すまでがやばい。出してからは締め付けが絶妙すぎてさらにやばい」


 それはそれは大変な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。


「かなりの忍耐と持久力と強さの保持、それと経験に裏付けされた、イクタイミングを見計らうのが必要だぞ。お前自身もシズも。冗談ではなく、生き死にに関わるスリル味わうからな。快感と背中合せの、かなりの戦慄だ。な、シズ。そこを切り抜けた俺様に言うことはないのか、お前。ぐーすかぐーすか寝やがって」


 ここで、話を振るのか、あたしに!!


「ごめんなさい、ごめんなさい。とんでもなく難関持ちでごめんなさい」


 とりあえずは、ハル兄に迷惑かけたことと、成功したことを"さすがハル兄"と揉み手混じりに褒め称えれば、満更でもない余裕の表情を見せたハル兄。

 些か単純とも思えるが、生死に関わる危機を切り抜けたのは帝王の実力。


 帝王様万歳。

 だてに100人斬りを達成し続けてないよね。


「……いいよな。ぶっ込むことが出来た人は。僕なんかぶっ込みたいとおねだりしても、しーちゃんの上のお口でイカされちゃうんだもの。しーちゃん上手いんだよ。はぁ……やっぱ根元縛らなくても自然に耐久力つけるには、快感に堪え忍ぶ訓練しかないのかなぁ。経験して慣れて強くなるしかないね。早く挿れたいなぁ、僕の」


 ナツが誘惑めいた妖艶な眼差しをあたしに向けた時だった。



「――っ!?」


 なに?

 ねぇなに!?


 ハル兄の手が、あたしの太腿触ってるんですけど。

 ねぇ、動いているんですけど!!


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