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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 
 尖端の取っ手のような部分は触ると、びろんと小枝のように伸びた。小枝の先には小指の爪くらいの小さな球状がついている。それも触るとぷにぷにしているが、中に芯はあるからぽろりととれることはないのだろう。

 ますますこれがなんなのかよくわからない。

 
「ん~。後でわかるよ?」


 ナツは尖端のボタンのような小さな尖りを押した。するとぴょこんと飛び出たきたのは、5mm四方の小さな機械のようなもの。

 それを手に取ると、ナツは自分のスマホを取り出しなにやら操作を始めた。見ているあたしには、一体なにをしているのかちんぷんかんぷんだ。

 なんでスマホ?


「スマホはね、無線機器のリモコンになるんだよ。よし充電もOK。さすがはサクラ、気が利く」

 操作は数秒程度で終わったらしい。

 そしてナツはにっこりと笑って、椅子をぴったりとあたしのとつけると、突然あたしを引き寄せ、舌を絡め合うキスをしてきた。


「んんんっ!?」


 嘘、ここで!?

 レポートは!?


 ゲホンゲホンゲホンっ。


 不埒者への抗議がけたたましい中で!?


 激しくなる舌の絡み。

 あたしのツボを抑える気持ちがいいキスに、抵抗する力がふっと抜けると、ナツの手は大胆にあたしのスカートの下を潜って、するりと下着の中に滑り込んでくる。


 ゲホンゲホンゲホンっ。


 抵抗の言葉は、ナツのキスに遮られる。

 あたしは、手でナツの手を必死に抑えて、取り出そうとした。


 ちゅぱっとリップ音を響かせたナツの唇は、あたしの耳もとに移る。


「だぁめ」


 鼓膜に直接甘い声を囁かれた上に、耳を舐め上げられて、思わず身を竦ませてしまったあたしは、手のガードを緩ませてしまった。

 ナツの指は数本にて秘部に滑り、くちくちと音をたてて膣の周りを不規則に擦り上げると、蜜壷の中にくぽりと音をたてて長い指を、深く滑り込ませてきた。


「ぁ……」


 ナカに奥深く入る異物の感覚に、なんだかいつもと違うぞわりとした痺れを感じたあたしは、思わず胸を突き出すような恰好で仰け反ってしまう。

 ナツが服の上からあたしの胸を、歯を立ててかぷかぷともどかしい刺激を与えてくると、同時にナツの指が一番敏感な粒に触れた。

 だが膣も粒も、異物の存在感はあるのに刺激はこない。
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