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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 

 結局――。


「レポート完成するまでの間だけだから」


 その約束で胎内におさめているあたし。

 レポートが終われば、動画なしで取っていいことになった。


 一体なんのためにこんなモノを入れされられたのかわからぬまま、早くこれを引き抜こうと、ナツのお手伝い。

 
 90分を心待ちにしているような、あたしの熱心さ。


 ナツがしているのは、レポートの最後に書かれている参考文献の書物とページ数が、実際の書物のものと合致しているかどうかの確認作業だ。


 だったらあたしもできると、真剣に頑張っていたのに――。



 ――それは突然起きた。



 ウィィィン……。


 動き出したんだ、あたしのナカにあるソレが。



「――!?」



 ナツがくすりと笑う声が聞こえた。


 確信犯的な笑み。

 その手にはなぜかスマホ。


「どう、気持ちいい?」

「まさかナツが……ぁあんっ」


 それがくねくねと動き出したんだ。

 まるで指が動いているかのように。


「な、ナツ!?」


 思わずふたつ折りになってしまうあたしの体。

 ナツがあたしの耳もとで囁く。


「まだ開発段階の玩具らしいんだけれど、『イカズコロサズ』っていう、エッチなオモチャ。音が密室でも聞こえにくいんだ」


 静かに震撼するそれは、まるでナツが触っているように繊細で、あたしはまた口を手で押さえる羽目になる。


「これね、さっきオモチャに戻した小さな無線機に連動していて、これの優れたところのひとつは、動きが豊富なこと。無論自動コースもあるんだけれど。例えば手動で……回転」


 突如あたしの膣壁をなにかが回転始めた。


「……っ!! はっ、はぅぅぅ……」


 手で押さえても、か細い声は漏れてしまう。


「表面が柔らかいから強い刺激にはならないはずだよ。太さも変えられるんだ。たとえば膨張」

「――ひゃっ!?」


 回転しているモノが突如膨れ、膣壁のイイトコロを強く擦れば、もどかしい刺激が強まった。


「イボイボモード」

「っ!!?」


 さらにごりごりとした回転に変化して、あたしは思わずナツの腕に噛みついて声を押し殺す。初めての感覚に震えが止まらない。


 イボイボってなに!?

 あのマシュマロくん、今どんな形になっているの!?
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