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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「で、そのまま強く」
「ふぁ――っ!? やっやっ、ナツ……――っ!!」
ウィィィン……。
たまらなく、気持ちいい。
なにこれ、こんなものが世にはあるの?
「さらにこれは特別製みたいで、オマメにも対応しているんだよ? 先っぽからぷらんと伸びた部分。あれがそう。……ふふふ、どうしーちゃん?」
「――っ!!」
予想外にもピンポイントで襲ってきた鋭い快感に、思わずあたしは体を跳ねさせて、ナツの腕にしがみついてぶるぶる震えた。
あたしがそんな強烈な刺激にイカないのは、ナツがすぐに動きを止めるからだ。体に燻った火を残したまま、ナツはやめてしまう。
「ふふふ、可愛いよしーちゃん。オモチャに嫉妬するくらい、可愛い」
とろりとした眼差しで、さざなみのように小さい動きにさせたナツは、あたしの唇を奪うようにして何度か舌を絡め合い、引き抜いた。
「しーちゃんを少しでも早く求める僕の気持ち、わかって貰うからね? ふふふ、さあしーちゃん、お手伝いお願いね」
そして数分後――。
「――っ、んん、んんんっ!!」
「しーちゃん、そんなに声が漏らしてびくびくしてたらおかしく思われちゃう。ちゃんと本を読んで? はい、31頁の『法定原理とカオス理論』の冒頭を読んで?」
ふふふと爽やかに笑いながら、シャープペン片手のナツは大学生のお勉強モード。
あたしは両手に広げた本を持ちながら、必死に唇を噛んで声を押し殺して、頁を捲っていく。
ウィィィィン……。
短く断続的な震えが来る。
「――っ、ふっ、――っ、――ぁんっ!!」
「しーちゃん、本が逆さま。見て無いのがバレバレだ。はい、探して?」
「んっ、んっんっ……う……っ、あぁ……『我が日本……において……』」
「ん。OK。じゃ次ね、『近代日本の法律学』の311頁の6行目は?」
絶対、ナツはわかっている。
このオモチャ……あたしをイカせてくれないことを。
強い震動で絶頂に押し上げるのに、もう少しというところで一気に弱まる。力が抜けた瞬間、あたしの一番弱い粒が強く押されて、秘部がひくついた途端に刺激がすっとなくなる。