この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「――くっ!!」
苛立ったようにナツの両手が早められる。
「奥だめ、奥はだめっ! ハル兄みたいにいっぱいトントンしちゃだめぇぇぇ! またおかしくなるからだめぇぇぇ」
無意識にハル兄とのことを口走るあたしは、ナツの悔しげに息を詰めた様子に気づかない。
「しーちゃん……っ、今誰を呼んだの!? 誰と比べたの!?」
悲痛な声とともに、オモチャが一気に抜かれ、あたしの秘部に熱いナツのモノが擦られる。ずらされているショーツなんて壁にもならない。
「挿れたいよ……好きなひとと繋がりたいよ。波瑠兄はできたのに、どうして僕は駄目なの? しーちゃん、しーちゃん……」
絆されそうになる。
擦り合う秘部が気持ちよくてたまらない。
あたしの花芯を滑りびくびくするナツが、愛しくて堪らない。
あたしもナツも息を乱しながら、腰を振ってしまう。
同調する動きに、互いの欲を感じているはずだ。
欲しい、と。
「しーちゃん、欲しいよ。しーちゃんに包まれたいよ。僕にもちょうだいよ、しーちゃんの愛」
悲しげに傾けられたナツの顔。
苦悶を宿すその顔は、一心にあたしを求めるオトコの顔。
「しーちゃん……」
ああ、そんな泣きそうな目であたしを見ないで。
愛しさが募ってくるじゃないか。
胸がきゅんきゅんしてくるじゃないか。
「ねぇ、しーちゃん……」
ほろりと……ナツの目から涙が零れた。
「好きなんだ……しーちゃんが」
ああ、もうだめ。
あたしの抵抗は、ナツの涙でもうだめだ。
少しだけ。
少しだけなら。
「しーちゃんに今、愛がなくてもいいから」
理性が崩れていく。
ナツに溶かされて、出てくるのは本能。
「だから、拒まないで僕を。
……ねぇ――静流」
だからあたしは。
「僕にも夢を見させて。
静流に愛されていると錯覚させて」
ナツのモノに手を伸ばして、あたしの蜜壷に――。