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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「ここまでついてくるのは、痴女? それともストーカー?」
委員長に振り返りながら、ナツは問いかける。
あの音がした割には、意外に平和的な声音で。
……なんて思えるほど、あたしは腑抜けじゃない。
微笑むナツの怒りのオーラが凄まじい。そのギャップが激しいほど、反動が大きいだろうことを本能が悟る。
「つ、ついてくるのはあんた達でしょう!? 誰もいないここなら静かに集中してレポート書けると思って勉強してたのに、どうして書庫にまで私をつけ回して、いやらしい場面ばかり見せつけるのよ!? この変態っ!!」
つけ回した事実は全く違うが、客観的には否定出来ないものがある。
どう考えても、あたし達の行為は社会悪。変態と詰られて仕方が無いものだ。
「変態……? だったらキミは……」
凍えていくナツの笑み。
「欲求不満痴女の、覗き魔!!」
……ナツの表情が低温度で凍り付いた。
「なっ!!」
屈辱に憤る委員長。
「なんでいつもいつも肝心のイイトコロでぶち壊す!? どうしても見たいのなら、自慰でもしながら最後まで黙ってみてろ!! 邪魔するな!!」
「な、ななななっ!!」
あ、あぁ……夢を売る王子様が……。
「ナツ、お口閉じなさいっ!!」
「オトコ日照りのやっかみを、こっちに向けんじゃねぇよ、あ゛~!?」
ああ、ハル兄化してきてる。
どうしよう、どうしよう!!
ぼんっ。
委員長から、爆発したような音が聞こえたような気がした。
「恋人くらいいるわよ、馬鹿にしないでっ!! タカシくんの方が、もっともっと凄いんだから。貧弱なアンタのモノとは比べ物にならないくらいの巨根でぐりぐり、ぐりぐりっ! 絶叫が止まらないくらい気持ちいいんだからっ!」
ああ、委員長壊れたり。
というか、ぐりぐり…絶叫するほど気持ちよくしてくれる恋人いたんだ?
そして、ちゃっかりナツのもガン見しちゃってたんだ?
ナツのを貧弱と言えるあたり、どれだけ巨根の恋人を持っているんだろう。タカシくんは人間……だよね?