この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「ふふふ、ナツは……あたしが触るとすぐイッちゃうのに、あたしを触っている間はイかないんだね」
「……夢見ているから。最後はしーちゃんとって。だから、目標のためには我慢出来る。言ったでしょう? 僕は頑張る子だって」
本当に可愛いなぁ、ナツは。
「だったらご褒美をあげないとね」
「え、下のお口!?」
「めっ!」
まだ諦めてもいないらしいナツは、途端にしゅんとなった。
「嫌? いやならご褒美は……」
「嫌じゃないよ、嫌じゃない! しーちゃん意地悪っ! わかってて言っているんでしょう!? 僕は……」
熱に溶けたように、ココア色瞳が薄い膜に覆われた。
「しーちゃんが凄く好きなんだよ? 好きだから、だからしーちゃんから貰う特別は凄く嬉しくて」
ナツの声が震えて、涙声になる。
「……好き。しーちゃんが好きでたまらない。どうしたらしーちゃんに、この心の内をわかって貰えるのだろう。12年、この想いが伝えられることをずっと願ってきたのに、しーちゃんが目覚めると、どうしたらいいのかわからない。伝え方がわからなくて……苦しいんだ」
ナツはあたしの手を自らの心臓に置いた。
どくどくとナツの心臓は早かった。
「苦しいよ、しーちゃん。好きがいっぱいで、破裂しそうで。しーちゃん、どうすれば、しーちゃんにわかって貰える? どうすれば、しーちゃんからもそうした愛を貰えるのだろう?」
ナツの舌先が首筋から鎖骨に降りてくる。
「ぁ……ん……っ」
「しーちゃん、あぁ……本当にどうしよう。しーちゃんを思うと胸が熱くなって心臓がきゅって苦しくなる。愛おしいって体全体が叫ぶんだ。だからなんだよ、僕の体……すぐに連動しちゃうのは……」
ナツの手があたしの手を導き、ズボンの股間を触らせる。
「愛に、はちきれそうになる」
外される胸のスナップ。そしてブラのフロントホック。
「切り離せればいいのに、いつもみたいに。ただの肉欲だけの衝動なら、こんなに苦労しないのに。どうしてしーちゃん相手なら、すぐこうなるんだろう。なんでわけがわからなくなるほど、しーちゃんが欲しくてたまらなくなるんだろう」
枷がなくなり弾けて震える乳房に、ナツが吸いついてくる。