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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 

「ふふふ、ナツは……あたしが触るとすぐイッちゃうのに、あたしを触っている間はイかないんだね」

「……夢見ているから。最後はしーちゃんとって。だから、目標のためには我慢出来る。言ったでしょう? 僕は頑張る子だって」


 本当に可愛いなぁ、ナツは。


「だったらご褒美をあげないとね」

「え、下のお口!?」


「めっ!」


 まだ諦めてもいないらしいナツは、途端にしゅんとなった。


「嫌? いやならご褒美は……」

「嫌じゃないよ、嫌じゃない! しーちゃん意地悪っ! わかってて言っているんでしょう!? 僕は……」
 

 熱に溶けたように、ココア色瞳が薄い膜に覆われた。


「しーちゃんが凄く好きなんだよ? 好きだから、だからしーちゃんから貰う特別は凄く嬉しくて」


 ナツの声が震えて、涙声になる。


「……好き。しーちゃんが好きでたまらない。どうしたらしーちゃんに、この心の内をわかって貰えるのだろう。12年、この想いが伝えられることをずっと願ってきたのに、しーちゃんが目覚めると、どうしたらいいのかわからない。伝え方がわからなくて……苦しいんだ」


 ナツはあたしの手を自らの心臓に置いた。

 どくどくとナツの心臓は早かった。



「苦しいよ、しーちゃん。好きがいっぱいで、破裂しそうで。しーちゃん、どうすれば、しーちゃんにわかって貰える? どうすれば、しーちゃんからもそうした愛を貰えるのだろう?」


 ナツの舌先が首筋から鎖骨に降りてくる。


「ぁ……ん……っ」

「しーちゃん、あぁ……本当にどうしよう。しーちゃんを思うと胸が熱くなって心臓がきゅって苦しくなる。愛おしいって体全体が叫ぶんだ。だからなんだよ、僕の体……すぐに連動しちゃうのは……」


 ナツの手があたしの手を導き、ズボンの股間を触らせる。


「愛に、はちきれそうになる」



 外される胸のスナップ。そしてブラのフロントホック。
 


「切り離せればいいのに、いつもみたいに。ただの肉欲だけの衝動なら、こんなに苦労しないのに。どうしてしーちゃん相手なら、すぐこうなるんだろう。なんでわけがわからなくなるほど、しーちゃんが欲しくてたまらなくなるんだろう」


 枷がなくなり弾けて震える乳房に、ナツが吸いついてくる。

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