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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「しーちゃんも、挿れられたいの? 僕が……欲しい?」
そんな場所に、予防線が邪魔だとばかりに強く小突いてくる。
「だけど駄目。生きてしーちゃんをずっと愛したいから、駄目。本当はすぐにでも挿れて暴れたいけど、深くずんずん突きたいけど、駄目。駄目っ!」
まるで自分に言い聞かせるような、ナツの悲痛な叫び。
目の前でミルクティー色の髪が、左右にふわふわと揺れた。
鈍い快感がもどかしすぎて。
あたしはただ、"もっと"というせがむ気持ちを心だけで止めて、はぁはぁと息を乱していた。
「……しーちゃん、僕ズボン脱ぐ。挿れないから。約束は守るから」
ナツが熱情に掠れた声を出した。
カチャカチャとベルトが外される音。チャックが下がる音。
「少しでも……しーちゃんの熱さに触れたい」
ああ、欲情に喉が渇く。
「あぁ、どうしてこんなにしーちゃんの下着は濡れてるの? 凄いよ、しーちゃん。いやらしい、しーちゃん。こんなになるまで僕を求めてたの? ああ、……くっ! ねぇ……この上でいいから、僕ので触りたい……」
葛藤と譲歩に瞳を揺らし、ナツの直に熱いモノが布越しあたしの秘部に触れる。
「あっ……」
甘い声を漏らしたのは、どちらが先なのかもうわからない。
「しーちゃん……僕、頑張るからね……。近いうち、絶対このナカに入るから。だからしーちゃん、待っててね。もうココ、誰にも使わないでね」
押しつけられ、擦られる。
熱さと硬さを感じたあたしの秘部は、瞬時に喜んだ。
じゅわじゅわと溢れてくる蜜。
「……ん、はっ……ぁ、しーちゃんの……熱い。もっと……包まれたい」
ああ、ナツの目と吐息の熱さに、あたしは酔ってしまう。
お酒を飲んだ時のように、思考が働かない。
ナツの摩擦が早くなってくる。
強く秘部を押されて擦られ、あたしは声を上げてナツに足を絡める。
あたし達の間にある、布という隔たり。
邪魔だ、邪魔だ、邪魔だ。
「しーちゃん……ぁ……挿れたいよ……ぅ」
乱れた息から、ナツの熱が漏れ出てくる。
どくん。
あたしの奥底で、声がする。
"このまま、食べちゃおう?"