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第6章 変態王子が暴走しました。2

　

「この布が……なければ……っ……」



　本格的に強く動くナツの腰。

　あたしはふたつの膝小僧をつけるように足を閉じ、ナツのモノを太腿で締め付ける。


「っ!!　しーちゃんの馬鹿、馬鹿っ！　そんなことされたら！」

「言ったでしょう、ご褒美。ナカは無理だけど、ナカに近いソトで、ナツ……いいよ？　こんなことしかできないけど……」


　律動続けるナツのモノを挟んだ太腿を、交差するようにして僅かに擦り合わせた。


「――っ!!」



　ナツの喉もとが反り返る。


「ああ、それ……たまらないっ!!　どうして……どうして素股なんて知ってるの、しーちゃん。誰に教わったの？　誰を惑わしたの!?」


　ポタポタと汗が髪先から肌に伝い落ちながら、ナツは太腿をこじ開けるようにして大きく抜き差しをする。

　このアングルからは、ナツの昂奮具合が実に扇情的で卑猥で、ああ……この、オトコの艶気にどうにかなってしまうそう。


「……こっちでも気に入ってくれた？」


　あたしはただ、足を閉じてたまに揺らすだけだけれど。


「上のお口もいいけど……こっちもイイ。こっちの方が錯覚しちゃうから。だから……ごめんね、しーちゃん」


　そしてナツは眉尻を下げて泣きそうな顔で、依然腰は振りながら、あたしに謝り始めた。

　なぜナツが謝るのだろう。


「ん……はっ、はっ、はっ……僕、ナカは我慢するって言ったのに、勝手にナカに入っているような幸せ気分になってごめんなさい。んんっ……ここまでさせて貰えているのに、まだ下着を引き裂きたいとか、横から偶然装って挿れちゃおうかなとか、ここでこんなに気持ちイイなら、無理矢理ナカに挿れて昇天しても本望だから敢行してみようとか、しーちゃんのナカの未練が断ち切れずに本当にごめんなさい」


　咎めていないのに、素直すぎるナツ。

　……言わなきゃわからないのに。


　心の内を白状しても、ナツの腰は止まることはない。

　ナツ自身を一層大きく猛らせ、あたしの汗と混ざったナツの淫らな汁を、ショーツの布から漏れた蜜と絡み合わせて、雄々しい滑走を見せる。

　まるで突き刺さってくるかのような迫力に、あたしのメスがざわざわと昂奮となって狂騒していた。