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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
 

 いやいや、それはないでしょう!?
 
 ありえないと思うのは、この……カップルと呼んでいいのか微妙な組み合わせのことでもあり、ここで濡れ場を繰り広げ始めることでもあり。


 あたしとナツは、段ボールの隙間からただ唖然とした心地でその濡れ場を見ていた。


 委員長に下半身を裸にされたよぼよぼ先生は、よっこらしょと声を出してあぐらをかいて座ったその上に、ショーツを脱いだ委員長が抱きつくように向かい合わせに座った。

 先生のモノを銜え込んで、腰を沈めながら啼く声は実にいやらしく。突きだした胸にかぶりつく老人のシルエットも、実にいやらしい。



「ああんっ、いい、タカシくんっ、はぅぅぅ」

「なんでキミ、こんなに濡れ濡れなんですか?」

「あああんっ、あああんっ!! タカシくん、タカシくぅぅぅんっ」


 このふたりが付き合っているのか、不倫なのかはどうでもいい。

 問題は――。


 委員長の自慢する"タカシくん"がこのよぼよぼ先生のことであるらしいこと。そのタカシくんが実にハードなセックスをしていること。

 あの下からの大胆な腰使いは、よぼよぼの外見からは想像出来ないほど、速度も動きも凄まじい。

 絶倫&現役誇示。



「………」

「………」



 委員長の乱れっぷりは凄まじい。

 ほどけた三つ編みを散らすように、淫らに艶めいて。


 発情しているメス。



「あああんっ、タカシくんのこれ、いいのっ!! もっと奥まで、ぐりぐりしてぇぇぇぇ、ぐりぐり……あぁぁん、それぇぇぇぇっ!!」 

「あぁすごく締まる、すごいですよ、今日のキミっ!!」


 ご自慢の巨根はご健在らしく、ぐりぐりされているらしい。

 激しい粘着質の水音が響く中、委員長は狂ったように淫らに吼え啼いた。



「………」

「………」



 生々しい絡み合いに、あたしは直視に耐えられず俯く。

 出来るならここから出たいけれど、出口はあの濡れ場の向こう側。


「あぁぁぁぁんっ、狂っちゃいそう、それいい、いい――っ」

「狂っちゃいなさい、ほら、ほらっ!」

「だめぇぇぇぇぇっ」

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