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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
「ナツ……声が……出ちゃうっ、あん、ああんっ、すご…ナツ……っ」
「あの騒音オンナの声で、聞こえないよ。大丈夫。しーちゃん、イこうか」
「んっ……ナツ、あ……っ」
身を捩れば、耳の溝をなぞるようにして舌を這わせ、耳朶を甘噛みしてくるナツ。
「ひゃんっ……」
「たまらないよ……気持ち……よすぎ」
ナツの喘ぎのような乱れた呼吸が、耳に伝わる。
同調するように息を乱すあたしは、熱くてたまらない部分を、本能の赴くままに擦り合わせた。
ナツが両手であたしの胸を揉む。
息を詰めたあたしは、前後に揺らすように腰を動かした。
気持ちよくて堪らない。
ナツのこりこりとした尖端があたしの粒に擦れるだけで、目がチカチカする。
「ああ、ああっ……ナツの……イイ、ナツの……気持ちイイ」
「はっ、はっ……はぁ……しーちゃん、しーちゃん……」
バラバラだったすべての動きが、統一されていく。
果てに向かい、調和していく。
周りの音なんてもう聞こえない。
あるのはナツの熱い吐息と、ナツが与える快楽だけ。
「気持ちいい、気持ちいい……っ」
「ああ、しーちゃん、僕……僕……」
弾けそうになるナツを感じて、昂奮したあたしも一気に上り詰める。
ぐちゃぐちゃに溶け合うようにして、あたしとナツは何度もキスをして。
そして――。
「あああああんっ、イク――っ」
「――あ、くっ……!」
やがて来た絶頂に、あたしの体は仰け反りびくびくと痙攣した。
「あぁ……静流……っ」
苦しげに呼ばれた名前。
小刻みに震えるあたしの花弁の中で、ぶわっとますます大きく膨張したナツのモノが、ナツの声と共に弾け飛んだ。
勢いよく宙に飛び散る、白濁の飛沫。
あたしは逃すまいと口を開けて、喉の奥に注ぎ入れる。
どくどくと流れ込む熱いものが愛しくて。
甘くてたまらないそれを飲み込み、残滓も欲しいとナツの尖端を口に含んだ。
いつもは蜂蜜のような味がするナツのモノは、微妙にその甘さが翳っている。それは、あたしの蜜がまざったから?
あたしの蜜をナツはおいしいと舐めるけれど、ナツの甘さに比較にならない変な味で。……それでも舐め取れば、ナツの甘さが蘇り、嬉しくなって何度も舌を這わせた。