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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 触れあう下半身。互いの足が艶めかしく絡み合い、ハル兄の股間が強く擦れ合う。


 そんな中、ハル兄が片肘をつきながら、斜めにあたしを見下ろしてくる。


 その瞳は熱を帯びたもので。

 その熱は、自然とあたしにも移った。


 ハル兄が、あたしの顔の両側に肘を置いて、至近距離であたしを見つめる。


 絡み合う熱はますます強まるばかりで、ひかない。

 縺れるようにして絡む足は、動き続けたまま――。



「……ED快方の兆しを与えてくれた、お前の強烈な告白にお応えして」


 ハル兄の口もとが弧を描く。


「今夜……特別にお前の恋人になってやる」


 甘く、そして妖艶に切れ長の目が細められる。


 
「お前だけの、佐伯波瑠になってやるよ」



 ……心臓が苦しくなる。


「……お前がこのまま俺を愛してくれるのなら。……お前ひとりを優しく愛してやるよ、お前に溺れた恋人らしく」


 心ごと、もっていかれそうだ。


「イチモツの回復度は期待できねぇけど、繋ぐこと以外で満たしてやる。……どうだ? 俺の愛に包まれてみるか? それとも……繋げられない俺は嫌か」


 そんなに悲愴な面差しで、決定権をあたしに委ねるなんて、卑怯だよ。

 いつもの通り強行してよ。たとえ、恋人演技の延長上にあることだとしても。


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