この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
「うん、波瑠が好き」
今なら素直に言える。
「すっげぇ……たまらねぇ顔で、この俺を誘いやがって。あぁ……俺も単純だな、……萎えたモノがまた反応した」
不満げに言いながらもハル兄の顔は嬉しそうで。
「結局は……急ブレーキをかけたはずの心は、暴走してしまうのが運命……ってか?」
そして、優しく微笑み……、あたしの唇に啄む様なキスを落とした。
「お前を……心ごと愛してやるよ。俺をここまで焚きつけた責任、お前の体と心で取れよ?」
次第にキスは激しく、深いものとなる。
夢を……。
今だけの幸せな夢を見させて。
永遠までは望まないから。
そんな大それたことはしないから。
「極上の夢、見させてやるよ。
だからもう……俺のことだけを考えろ」
だから今夜は、体も心も愛して。
真実の恋人のように――。
ねぇ、波瑠……?