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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。

「うん、波瑠が好き」



 今なら素直に言える。



「すっげぇ……たまらねぇ顔で、この俺を誘いやがって。あぁ……俺も単純だな、……萎えたモノがまた反応した」


 不満げに言いながらもハル兄の顔は嬉しそうで。



「結局は……急ブレーキをかけたはずの心は、暴走してしまうのが運命……ってか?」



 そして、優しく微笑み……、あたしの唇に啄む様なキスを落とした。



「お前を……心ごと愛してやるよ。俺をここまで焚きつけた責任、お前の体と心で取れよ?」


 
 次第にキスは激しく、深いものとなる。



 夢を……。

 今だけの幸せな夢を見させて。



 永遠までは望まないから。

 そんな大それたことはしないから。



「極上の夢、見させてやるよ。


だからもう……俺のことだけを考えろ」



 だから今夜は、体も心も愛して。


 真実の恋人のように――。




 ねぇ、波瑠……?


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