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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
「お前がその気なら――」
ハル兄の上で跨がるあたしが、思わず逃げ腰になった途端、据わった目をした帝王様の両手が、がしりとあたしの尻を両側から掴んだ。
「なってやるよ、お前専用にペットに」
凍ったような剣呑な眼差しが一気に氷解し、出てきたのは雪解けを彷彿させるような穏やかなもので。
「こっそりオナるイケないご主人様に尽くしてやるよ」
なにを言われているのかわからないほどに、その表情に魅入られ、胸をきゅんきゅんさせていたあたしは、
「ご奉仕してやる」
帝王様の力強い両手に、そのままぐいと体を滑らせられた。
ショーツを剥ぎ取られた……蕩けきった秘部。
いまだひかない蜜の滑りを利用して、行き着いた先は――。
「……ペットらしくな。
……"にゃあお"」
可愛い鳴き声を吐いた、ハル兄の口の上。
あたしは思わず腰を浮かせたが、ハル兄の両手がそのままあたしを膝立ちにさせて上下の隙間を作ると、両足を広げさせた。
ハル兄の目の前にさらされた……潤みきった秘部。
あまりの羞恥に足を閉じようとするが、太腿の内側に添えられていたハル兄の手の力によってそれが敵わない。
「……見られて昂奮すんのか、お前。すげぇぞ、糸引きながらひくついてる」
ハル兄が微かに乱れた息を零しながら、あたしの秘部で感嘆めいた声を出すと、その震動による気持ちよさにあたしは身をくねらせた。
「なんだよ、この甘ったるい匂い。どこまでうまそうに俺を誘うんだよ……」
頭を起こしながら、近づいてくるハル兄の唇。
これから、捕食されそうになっている哀れな小動物のように、あたしは震えた。
それなのに……秘部はじゅんと濡れてしまうんだ。
ハル兄の……その唇が欲しいと思ってしまうんだ。
ハル兄の顔がふっと……真顔になった。
……これから餌を食らおうとする、オスの顔に。
猫が猛獣に変わる瞬間だった。
そして――。
熱い息をかけながらハル兄はあたしの秘部に吸い付いた。