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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 


 じゅるるるるる……。



「ぁぁああああっ!!」



 豪快な吸引に目の前がチカチカする。

 甘い痺れが電流のように駆け上ってくる。


「や、やっ、やぁぁぁっ!! それ駄目、駄目ぇぇぇぇっ!!」



 じゅるるるるる……。



「波瑠、波瑠……っ、それいやぁぁぁっ、ねぇ、ねぇったらっ!」


「……静流。俺を見てろ」



 掠れた声にあたしは、か細く喘ぎながら見下ろした。


 どこまでも挑発的な妖艶な眼差しで。

 どこにも献身さなど覗えない、攻撃力しか秘めていないその漆黒の瞳で。


 その強い目力であたしを捉えたまま、帝王は……卑猥な肉厚な舌を見せつけるようにして、あたしの花芯に舌を這わせる。


 びくびくとして身を反らしたあたしに、また声が聞こえた。


「俺を見ろ。俺から目を離すな。妄想ではない俺がどんなことをしているのか。どんな風にしてお前を愛しているのか。……眠れねぇほど、強烈な頭に叩き込め」


 魅入られる。


「あ……っ、だ……め、ああ……、あぁっ……」


 熱を帯びて濡れた目を揺らすハル兄から、目をそらせられない――。


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