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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
体がとても熱い。
熱くて熱くて溶けてなくなってしまいそう――。
あたしは眦に涙を溜めながら、絶えず体を襲う甘い痺れに喘いでいた。
あたしが乱れれば乱れるほどに、オトコの顔で一心に攻めるハル兄の顔は、あたしを魅縛する艶めいたものへと変わりゆき、そんなハル兄に奉仕させていることに、昂奮がとまらなかった。
及び腰になって前のめりに体が傾けば、ハル兄はあたしの手ごと臀部を支え、より一層顔を近づけて舌の愛撫を激しくさせた。
「……は……波瑠……ぅ」
「ん……?」
卑猥な音と舌の動きを見せながら、そこから見上げてきたハル兄の顔は、眉間に皺を寄せたあたしの大好きな表情から一転し、優しげなものへと変わる。
その表情が愛おしくて、キスをしたくて仕方が無くなった。
「波瑠……ちゅぅ……したい……」
「……。……俺の口や舌は……先客がいる。ここに」
「ひゃっ……!! んんっ……でも、ちゅぅ……したい。波瑠ぅ……ねぇ、恋人のちゅぅ……したい…」
するとハル兄の眉間に、またもや深い皺が寄る。
「もっと近くで、波瑠の感じるのを感じ取りたいよ……ぅ」
あたしのおねだりを拒否するように粒への攻めが激しくなる。
「あああっ、はっはっ、んっ……はぁ……っ。……ちゅぅ、ちゅぅで波瑠を感じたいよ、ふたりで気持ちいいの……感じあいたいよ……」
「……。……お前、深く挿れられてぇんだろ。ちゅうちゅうちゅぅちゅう、猫の餌として深く貫かれて、喰われてぇんだろ」
譫言のような掠れた声は、びちゃびちゃという水音でよく聞こえない。
「俺の方が……エロネズミのお前を深く突き刺して、喰いてぇよっ……」