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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 
 
「ぁああっ、はぅぅぅっ。ちゅぅして……舌を入れて、波瑠……」

「……ちっ。まだ言うか。どこで覚えてんだ、煽り方。容赦なく弱みにつけ込み、俺を奈落に突き落としてえのか? ……感じたりねぇのか、おらっ!」

 ハル兄は乱れきった息をあたしの秘部に吐きつけながら、粒をこそぎ落とすかのように舌を激しく動かした。


 気持ちよすぎて涙が頬を伝った。


「あぁぁっ、ああああっ、波瑠……そこ駄目、あああんっ」


「お前……ここをこうされると……いいんだろ? なぁ……俺のモノが役立たずでも、お前を愛せるだろ? 満足しろよ。なぁ……満足してくれよ。それだけがすべてじゃねぇだろ? ……あぁ……、……んんっ……すげぇ腰振り。汁、撒き散らして……エロ……」

「そこ……いい……っ、いいよ……波瑠、波瑠っ……」


「いいだろう? 気持ちいいだろう? ナツのような若さがなくても、まだ俺は……お前を感じさせられるだろう? ……愛さえあれば、お前を可愛がっても許されるだろう?」


 髪を振り乱しながら腰を振るあたしを見上げる漆黒の瞳は、嬉しそうに細められていて、そこから放たれる熱情に煽られてあたしは上り詰めていく。

 
「ひとりは嫌っ、波瑠も波瑠もっ! 一緒に感じたいの、だからちゅうっ」


 唇を突き出しながら、ハル兄にねだると……ハル兄の眉間の皺はますます深くなった。

 一度、いつぞやのナツのように、ちゅううううと粒に吸い付いてあたしを黙らせると、ハル兄は花芯を上下に舌でゆっくりと舐めながら、独りごちていた。


「なんだよその殺し文句。一緒に感じるってなんだよ。なんでそんな可愛いこと……披露しただけじゃなく、そこまで感じてん中、それに拘って言うんだよ。なんで"一緒"を俺にねだるんだよ」


 それは葛藤の表情にも思えた。


「身も心も愛されてるって、さっき以上に勘違いしちまうじゃねぇか」


 そしてハル兄があたしの手を外し、内股を下から両手で掬い上げるように持ち上げた。
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