この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
佐伯波瑠はロリだった――。
成熟した女を食い散らすサバンナの帝王は、実は未成熟の女を食い散らかしたい帝王だった――。
すごい情報。
ハル兄自慢の"俺様ネットワーク"にも記載事項なんだろうか。
まさかそれを握り潰したいがために、結成されたのだろうか。
しかもあたしもその圏内にいたかもしれない可能性大。
ハル兄……かなりの極度のロリコンとみた。
あたしの自意識が育つ前から、視姦して幼女をいたぶるか。
まさか身近な"モデルケース"でロリコン度合いを努めたか。
さすがは鬼畜。
さすがは帝王。
一筋縄ではいかない。
ナツは、兄の嗜好を知っているのだろうか。
………。
そういえばナツ、12年前までは年上の女性に懐いていたような。
兄が鬼畜ロリコン帝王なら、弟は変態ババコン王子か?
うわ、残念すぎる……。
……しかし、ここではなにも考えず、ぐっと堪えろ静流。
私情を挟めては、彼らの人格を否定してしまうことになる。
「大丈夫だよ、あたしはそんなことで波瑠を嫌いにならない。応援するよ、波瑠のロリ好き。だけど犯罪者にはならないでね」
真向かいから正座して、真剣にハル兄に言った。
「………」
「………」
「………」
「………」
……やがて、ハル兄の瞳が苛立たしげに細められた。
「違うだろ、俺の言葉を聞いて普通はそういう結論にはなんねぇだろ!? ロリロリ言うなよ、俺の悲しい青春、思い出させるなっ!」
なにやら抵触する事象が過去あったらしい。