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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 



 佐伯波瑠はロリだった――。

 成熟した女を食い散らすサバンナの帝王は、実は未成熟の女を食い散らかしたい帝王だった――。



 すごい情報。

 ハル兄自慢の"俺様ネットワーク"にも記載事項なんだろうか。

 まさかそれを握り潰したいがために、結成されたのだろうか。


 しかもあたしもその圏内にいたかもしれない可能性大。

 ハル兄……かなりの極度のロリコンとみた。


 あたしの自意識が育つ前から、視姦して幼女をいたぶるか。

 まさか身近な"モデルケース"でロリコン度合いを努めたか。


 さすがは鬼畜。

 さすがは帝王。


 一筋縄ではいかない。 


 ナツは、兄の嗜好を知っているのだろうか。

 ………。


 そういえばナツ、12年前までは年上の女性に懐いていたような。
 

 兄が鬼畜ロリコン帝王なら、弟は変態ババコン王子か?


 うわ、残念すぎる……。


 ……しかし、ここではなにも考えず、ぐっと堪えろ静流。

 私情を挟めては、彼らの人格を否定してしまうことになる。



「大丈夫だよ、あたしはそんなことで波瑠を嫌いにならない。応援するよ、波瑠のロリ好き。だけど犯罪者にはならないでね」


 真向かいから正座して、真剣にハル兄に言った。



「………」

「………」

「………」

「………」



 ……やがて、ハル兄の瞳が苛立たしげに細められた。


「違うだろ、俺の言葉を聞いて普通はそういう結論にはなんねぇだろ!? ロリロリ言うなよ、俺の悲しい青春、思い出させるなっ!」


 なにやら抵触する事象が過去あったらしい。


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