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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 


「そんなに俺の言葉はわかりにくいか!? ああ、そりゃあわかりにくいだろうさっ!! 大人は色々と事情があるんだよっ!! 俺だってこんなまどろっこしい言い方聞いてたら、"簡潔に10文字以内で説明しろ"って怒鳴りたくなるよ!!」


 逆ギレをし始めた帝王様。


「だけどそんな大人の事情を察して擦り寄ってきたり、甘えてくるのがお前の役目だろ!? せっかくいい雰囲気になって半勃ちまでさせておいて、なんでそこで奈落に突き落とすよ!? なに予想外のところからひとのトラウマ抉り出すよっ!! お前は圏外のロリコンおっさんだと永遠にEDさせてENDさせる気か、ゴラァ!!」


 早口すぎて、なにに怒られているのかよくわからない。

 なんだか凄く高難度なことを求められている気がするけれど……。


 結局なにが言いたいのだろう?



「ええと……"簡潔に10文字以内で説明しろ"?」

「"Iam not ロ・リ・コ・ン"っ!!」



 ……らしい。思いきり憎々しげに、怒鳴るようにして強調されたお答えはなぜか英語で。

 そして英語はそれだけに終わらなかった。


「However, I am continuing loving from the time when you are small」


 面白くなさそうにぶすっとした顔で、東大卒の意地を見せたその英語はとても流暢なもので、悲痛な声音にも聞こえた。


「なんて言ったの?」

「"このボケ、しばくぞ、コラ"」


 帝王様はお怒りの言葉も、英語にすると大分感じが変わるらしい。



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