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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
あたしは、いまだ愛というものはわからない。
色々な彼氏はいたけれど、甘酸っぱさは感じても、嫉妬したり身を焦がすような想いや衝動に駆られるということはなく、ただ受け身だったと思う。
今度こそ、長続きしますように。
今度こそ、あたしとシた後、いなくなりませんように。
ひたすら、願ったのはあたしの"理想型"が続くこと。
そういう意味では、恋に恋していたのかもしれない。
だけどハル兄をこうして抱きしめ、抱きしめられることを望むこの気持ちは、恋人のちゅぅをいつもせがむこの気持ちは、愛おしさ以外、なんと形容ができるのだろう。
ハル兄に触れたい――。
あたしは、逞しい胸板にちゅっちゅっとキスを落とす。
「……おい」
あたしの背中に手を回したハル兄の、ため息交じりの声が聞こえた。
「さっきまた"ハル兄"って言っただろ。今は俺のオンナだろ?」
そう言うと、薄く笑ったハル兄があたしの顎に手を添え、ぐいと持ち上げると……唇に噛みつくようなキスをした。
それを合図にふたりきつく抱き合い、再びベッドに倒れ込む。
上になり、下になり、横になり……キングサイズのベッドの上でころころと転がりながら、絡め合う舌の動きは激しくなってくる。
やがて横向きで動きが止まり、音をたてて互いの舌を唇を貪っていれば、ハル兄の長い足があたしの片足を挟むように割って入った。
そしてその足を少し曲げるようにして、静かに……だけど力強く、あたしの足の付け根に、ハル兄の足の震動を送り込んだ。
これは故意的だ。
「ん……波瑠……んっ、あた……るっ……」
「たりめーだ。せめて……んんっ、これくらい……天国見せろよ」
半勃ちだろうと異質と感じる確かなる熱い存在感を、秘部に直に感じたあたしは、ハル兄のモノもぬるぬるとしていることに気づく。
「好きと言われれば……昂奮すんだろ? 殺し文句だよ、お前のは」
耳もとにそう囁くと、ハル兄はぐいぐいと腰を大きく揺らしてきた。
その両手はあたしの乳房を強く弱く揉みしだき、ハル兄の指で大きく形を崩して溶けていきそうなあたしの胸は、見るだけで淫らすぎて気を失いそうだ。