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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「ねぇ、静流ちゃん。うちの子達と体を重ねた時、愛おしいと思えた?」
またもや直球の質問にあたしは身を反らしながらも、こくりと頷いた。
「はい。どちらも愛おしいと思いました」
だからこそ、あたしはキスを求めた。
だからこそ、あたしは流されるように身を任せる。
嫌だったら抵抗する。
あのオットセイ強姦魔のように、鳥肌をたてながら逃げる。
兄弟の体を求めるあたしの体は、淫魔のせいだけではなく、あたしの心が求めていると……そう素直に考えていいのかな。
普通の女の子達のように、特別な感情があるから体が欲しいのだと、そして彼らもまたそうなのだと……ねぇ、そんな贅沢なこと、考えてみてもいいのかな。
「よし、あと少しね。波瑠も奈都もどちらもということは、まだどちらも愛にはなりきれていないのか。愛になれば独占したいと思う、誰にもとられたくないと思うはずだから。
それでも上出来、グッジョブうちの子達。あとはあいつらのテクで静流ちゃんをひーひーイカせて、熱~いどろりとした愛を教えてあげれれば。ああ、独り言よ、独り言。おほほほほ」
……全部筒抜けなんですけど。おばさん。
「ねぇ。あの子達は、静流ちゃんを今まで通り、ただの人間として生かせようとしているのだから、このままただの男としてあの子達を見てやって? 先入観も固定観念もなく、今のあの子達を見てやって。
それで愛にならねば、仕方がない。親の贔屓目かもしれないけど、私の息子達は、誰よりも素晴らしいわ。ちょっと性格に難はあるけれど」
……ちょっと、ね。そう、ちょっと。
他人よりちょっとだけ鬼畜で、ちょっとだけ変態。