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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
せっかく勃ちあがったものも、頭を垂れてしまっている。
これは一大事っ!!
「しっかり、しっかり!!」
あたしは片手で背中を丸めたハル兄の背中を撫でながら、ハル兄の陰茎を手で上下に扱く。
やばい、両方共元気を無くしている。
せっかく帝王らしさが戻って来たのに。
どうしよう。
「ねぇ、なにが欲しい? なにをして欲しい?」
じとりとした目が向けられた。
「なに?」
ただじっと、拗ねたような目が向けられているだけ。
「ハル兄?」
「………」
「波瑠?」
無言なのに、ハル兄のモノがぴくりと反応する。
……本当に名前で呼ばれるのが好きなんだな、ハル兄。
「は~る?」
「………」
「波瑠?」
たくさん呼んであげたのに、無言でチョップが落とされる。
くそっ、ハル兄のモノの方が都度返事して、よっぽど素直で可愛い。
ご本人様は、依然むくれた顔であたしを見ているだけだ。
もしかして、察しろというのだろうか。
むっすり帝王が必要としているものなんて、ある?
……そりゃあ、ご自慢の息子さんの硬さでしょうけれど。
愛を連発していたハル兄。
あたしが注いであげられる愛ってどんなもの?
あたしがハル兄を愛おしく思った時に、欲しかったのはなに?
だからあたしは――。
「ん……」
その尖った唇に、唇を重ねるしか出来なくて。
ちゅう好き上等。
だけど愛の基本はちゅうでしょう?
ハル兄のモノがびくりと反応する。
それが嬉しくて、唇を合わせながら薄く目を開けば、漆黒の瞳と視線がぶつかった。
相変わらずその目はじとりとはしているが、あたしのすることにお咎めはないようで。それどころか、もっと進めろと言わんばかりに、あたしの太腿にハル兄が膝でせっついてくる。
おずおずとハル兄の下唇を甘噛みして反応を窺えば、至近距離でハル兄の長い睫毛が少し震えた。
今度はその肉厚の唇の上下の溝の内側に舌を這わせて、ハル兄の歯茎を舐めれば……ハル兄の瞳が少し細められ、瞳の奥がゆらゆらと揺れた。
些細な変化でも嬉しくて、達成感に満ちて唇を離そうとしたら、またもや膝で太腿をせっつかれる。
それ以上をお望みらしい。
これは一大事っ!!
「しっかり、しっかり!!」
あたしは片手で背中を丸めたハル兄の背中を撫でながら、ハル兄の陰茎を手で上下に扱く。
やばい、両方共元気を無くしている。
せっかく帝王らしさが戻って来たのに。
どうしよう。
「ねぇ、なにが欲しい? なにをして欲しい?」
じとりとした目が向けられた。
「なに?」
ただじっと、拗ねたような目が向けられているだけ。
「ハル兄?」
「………」
「波瑠?」
無言なのに、ハル兄のモノがぴくりと反応する。
……本当に名前で呼ばれるのが好きなんだな、ハル兄。
「は~る?」
「………」
「波瑠?」
たくさん呼んであげたのに、無言でチョップが落とされる。
くそっ、ハル兄のモノの方が都度返事して、よっぽど素直で可愛い。
ご本人様は、依然むくれた顔であたしを見ているだけだ。
もしかして、察しろというのだろうか。
むっすり帝王が必要としているものなんて、ある?
……そりゃあ、ご自慢の息子さんの硬さでしょうけれど。
愛を連発していたハル兄。
あたしが注いであげられる愛ってどんなもの?
あたしがハル兄を愛おしく思った時に、欲しかったのはなに?
だからあたしは――。
「ん……」
その尖った唇に、唇を重ねるしか出来なくて。
ちゅう好き上等。
だけど愛の基本はちゅうでしょう?
ハル兄のモノがびくりと反応する。
それが嬉しくて、唇を合わせながら薄く目を開けば、漆黒の瞳と視線がぶつかった。
相変わらずその目はじとりとはしているが、あたしのすることにお咎めはないようで。それどころか、もっと進めろと言わんばかりに、あたしの太腿にハル兄が膝でせっついてくる。
おずおずとハル兄の下唇を甘噛みして反応を窺えば、至近距離でハル兄の長い睫毛が少し震えた。
今度はその肉厚の唇の上下の溝の内側に舌を這わせて、ハル兄の歯茎を舐めれば……ハル兄の瞳が少し細められ、瞳の奥がゆらゆらと揺れた。
些細な変化でも嬉しくて、達成感に満ちて唇を離そうとしたら、またもや膝で太腿をせっつかれる。
それ以上をお望みらしい。