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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「ちょっ……ハル兄……っ!?」
「汚れた部分を氷で洗浄してんだよ。暴れるな」
妖艶な眼差しが愉快そうに細められた。
その眼差しのまま、あたしを挑発するかのようにカクテルがかかっていない部分も氷を滑らせる。
熱く火照った肌に冷たい氷は気持ちよく、それが刺激となり思わずため息のような吐息を零してしまう。
ハル兄はあたしの腰を両手でぐっと強く抱き寄せると、自らの股間を押しつけてあたしに定期的な強さを与えながら、胸に顔を埋めてくる。
「ぁ……そこは、かかってないのに」
そんなのが通用するハル兄ではない。
確信犯的行為を裏付けるように、さらにその目が愉快そうに細められる。
大きく胸の開けたデザインのドレス。
ハル兄の黒髪が肌をさわさわと触れてくすぐったい。
胸を愛撫するように、冷たい刺激が蛇行するように胸を這い回り、やがてその氷は溶けていく。
それなのに、悪戯っ子のような目をしながらハル兄は舌を広げて、まるで氷を含んでいるかのような仕草で続行した。
今度は灼熱のものが胸を滑る。
あたしの快感を煽るような動きで、胸の頂きには決して近づけず、その周りに舌を這わせて、時折ちゅくりと小さく吸い付けば、ハル兄の押しつける腰があたしの秘部にあたるように動く。
「あ、っ……」
胸の谷間に舌が入り、強弱つけて舐め上げられるさまは、きっと回りからは見えていないだろう。
ただハル兄が、洗浄と称してあたしの胸を貪っているように見えるだけで。
もどかしい。
もどかしすぎる。
もっとちゃんと触ってよ。
もっと荒々しくあたしを掻き抱いてよ。
「ハル兄……だめ、立ってられない……」
あまりのもどかしさに、ハル兄を求めて足がガクガクする。
ハル兄の手があたしのスリットの中に入り、蜜が垂れた内股を確認すると、嬉しそうにゆったりと笑って聞いて来る。
「……言ってみろよ、静流」
熱を帯びた漆黒の瞳に、揺れるのは情欲の炎。
「お前の体は、誰を求めてる?」
ゆらゆら、ゆらゆら。
「誰に愛されてぇ?」
揺れているのは、ハル兄? それともあたし?