この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
ハル兄のもう片方の手は、あたしの背中から尻を弄っている。
乳房のように尻たぶを揉みしだかれ、ぐいぐいと腰を押しつけられる。
「……!!!」
そこにはしっかりとした硬さがあり、ハル兄を見れば、挑発的な光を湛える漆黒の瞳は、喜悦の色を交えてあたしを見上げていた。
持続している。
それどころか、テラスに居た時よりも凄く固く、凄く熱くて。
どくん。
"おいしそう"
これが貰えると思っただけで、濡れてくるあたしはなんて淫乱なんだろう。
どくん。
"このご馳走を待ってたの。食べたい、食べたいっ!"
欲しいと思うのは葉山静流であり、"あんた"じゃない。
だから出て来ないで。
"食べた……"
お願いだから、ハル兄を食らおうとしないで。
あたしは……ハル兄に食べられたいから。
"食……"
お願い、今日は出て来ないで。
あたしは意識的に、心に栓をして邪な声を遮断した。
たとえひとときの効果しかなくとも、ひとときでも邪魔されたくないんだ。
淫魔じゃなく、普通の女の子として、ハル兄が欲しいから。
声と、おかしな動悸は消えた。
だけどいなくなったわけではない。
あたしは注意していないといけない。
どんなにふたり快感に流されようとも、あたしがハル兄を護るんだ。
そんなあたしの意気込みを知ってか知らずか、ハル兄は、固く勃ちあがった自分のモノであたしの秘部を摩擦してきた。
摩擦というより……あたしの滴る蜜をなすりつけているかのように、ゆっくりとゆらゆらと揺れるように、ハル兄は腰を前後に動かしている。
蕩けたような艶めかしい顔を見せながら。
つい最近の感触と違う。
張りのある灼熱の太い棒に擦られている感触。
さっきより、大きくなっている!?
前以上の……完全復活!?
「完全復活……したの?」
こくりとハル兄が頷いた。
これも夢かな?
ああ、凄く嬉しい――。
「やった、やったあああ……っ」
あたしは感涙してハル兄にすがりついた。