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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
しかし意外にもハル兄は困惑した表情を見せた。
「……回復が早すぎなのと、勃起が異常なんだけど」
やけに苦しそうな呼吸とともに、訝しげな声が耳もとに響く。
「早すぎ? 異常?」
「あぁ。お前に"好き"と言われた時100%戻った感じはあったが、その衝撃の度合いがうなぎ登りっていうのは、どうも腑に落ちねぇ」
「す、"好き"は忘れて……」
「忘れねぇよ。お前が俺思ってオナったことと、濡らしたことと、好きといったこと。この三つだけは絶対忘れねぇ。俺様の三種の神器だ」
「全部忘れて欲しいのに……」
「だから。俺は嬉しかったの、すべて」
ちゅっ。
尖るあたしの唇にキスが落とされる。
「俺をオトコとして意識してんだろ? なぁ、俺とこういうこと、してぇんだろ?」
ゆらゆらとハル兄が揺れる度に、あたしの秘部が悦んだようにきゅっとなる。それが恥ずかしくてもじもじすると、逆に擦りつけてしまったようで。
「――っ!? お、お前……」
ハル兄が、甘い声を漏らしながら、上気した顔をとろりと蕩けさせる。
はぁはぁと喘ぐように息をするハル兄。
え、ハル兄感じちゃったの?
そんなハル兄は、ますます色っぽくてたまらない。
「なぁ、俺……やっぱ変かも」
「変? そうかな」
ハル兄の、快調に漲るモノをおずおずと擦るように触ってみれば、
「あっ……」
突如、大きな悩ましげな声をあげてハル兄が反り返った。
ん?
少しばかり、かなり太すぎるモノをにぎにぎとしてみたら、
「馬鹿、やめ……っ、くっ……」
ハル兄が乱れた。
え?
なんで?
そして、ハル兄は詰るような光を湛えた涙目を向け、パンパンパンと三回もあたしの手をはたき、ハル兄のモノを取り上げてしまった。