この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 


「ハル兄、なにか悪いもの食べた?」

「俺、肉と酒しか食ってねぇよ。つーか、腹に入れて時間経ってるし」


 気怠そうにしているのに、その眼差しはぎらぎら光って妖艶で。

 続行を決して諦めているわけではなく、むしろ最後までしたくて仕方が無いのに、この熱や息苦しさが邪魔してイライラしているようにも見える。


「食べ物のせいじゃないのか……」


 食べ物……。



「――!!!?」


 そして、はっと思い出す。

 ハル兄も同様に、体をびくりと動かし、あたしを睨み付けるようにして言った。はぁはぁと肩で息をしながら。



「俺の質問に……答えよ」


 この、あたしを威圧してくる高飛車な態度とともに、乱れた息と一緒に放出される艶気が半端なく。


 ハル兄の艶に空間が染められそうになる。

 
「は、はぁ……なんでございましょう」


 自信か?

 EDからの復活で、ここまで艶めいてしまったのか!?

 しかしその割には苦しげで、ちらちらと攻撃性を見せるその眼差しに、若干及び腰になりながら答えた。


「俺様に食わせたものはいかなるものか」

「帝王への……献上品でございます」

「献上品?」

「は、はい。夕子さんの……」

「夕子?」

「禁煙を迫った、ニャン吉の未来の嫁でございます」


「あのド淫乱の元ヤンか!? そんな奴のものを俺に食わせたのか!?」


 帝王様の声がひっくり返る。


「だ、だって……波瑠にプレゼントだって。あたしも食べていいって……。一体なんなの? クッキーでしょ?」


 ハル兄は顔に片手を覆った。
/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ