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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「静流……」
ハル兄、キスしないで。
ねぇ、そのキスにうっとりと……感じた顔をしないで!!
舌を絡めてこないで!!
「ねぇ、あたしをイカせて? あたしに食べさせて? 波瑠のおいしいモノで、あたしがずっと欲しかったものを……この奥に」
ハル兄の手を腹部に当て、まるで子供を宿しているかのように言うあたしは、あたしじゃない。
「あたしを満たせて?」
ハル兄が震えて、ハル兄のモノもびくびくと震えた。
ハル兄の瞳に攻撃的な光が宿る。
どくん。
ああ、駄目。
「俺をけしかけたこと、後悔すんなよ?」
駄目だよ、ハル兄っ!!
「ご要望通り……貫いてやるよ。……もう嫌だと泣き叫ぶほどに」
淫魔相手だよ?
消されちゃうかも知れないよ!?
そしてハル兄は一度肉棒を外し体位を変えて、あたしを後ろ向きにさせると、ソファに移動してあたしを上に乗せたまま座った。
そしてぱっと照明がついて夜景が消え、さらにピッと音がした。
ハル兄の手がソファの側面に触れている。
リモコンかなにかがあるのだろう。
「あのド淫乱は、この部屋の窓を鏡面硝子にして、切り替えられるようにしやがった。どうだ、静流……」
そしてハル兄はあたしの両足を思いきり左右に拡げると、そのまま下から手で押し込むように挿れてきたんだ。
鏡窓に映る淫猥な姿。
ハル兄のモノがあたしのナカに突き刺さって、まるで生き物のようにずんずんと上下に動いているのが見えた。
なんて動物的な繋がり方なんだろう。
今までのようにあたしをいたわるという愛に満ちた抱き方では無く、快感を早く貪りたいがためのオスの征服の仕方のように思える。
「どうだ? お前の好きなオプションつけてやるぞ?」
胸の蕾を荒く捏ね、そしてもう片方の指は繋がっている部分の上方の秘粒を押し潰してくる。
目がちかちかして声を上げたくても、声が出ない。
あたしの快感は空回りだ。
あたしの声は、心は外には届かない――。