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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「対抗策を考えさせねぇほどお前の思考ぶっ壊してよがりまくらせてやった。今やお前に出来ることは、よがり続けるか撤退するかふたつにひとつ。
お前が大人しく静流の中にいれば、感度が高くて持続力のねぇ今の俺なら、お前のナカからの攻撃に消えていたかも知んねぇ。けど出張って静流を閉じ込めて体の表層に出てきた時点で、お前は捕食側から転落したんだよ。
静流を泣かせてまでふっかけられた捕食者同士のタイマンに、俺が負けるわけねぇだろ?
お前は、俺から与えられる残滓に縋って生きる哀れなハイエナだ」
そしてハル兄は、汗ばんだ顔で言った。
「俺に平伏せ」
帝王様の貫禄で。
人間じゃないものをも屈服させようとさせるハル兄は頼もしくて……泣けてきた。あたしを見つけてくれた帝王が無性に愛しい。
「な、なにを……っ!! あんたはただの人間じゃないの!! あたしをねじ伏せることが出来るとでも……」
「出来るか出来ねぇかの可能性の問題じゃねぇんだ。俺様だから"する"んだよ。だからここまでサービスしてやってるんじゃねぇか。この俺が」
「あ、ああああんっ、あ、あっ、あんた、ナニサマよ!!」
「俺様だ」
ハル兄……。
格好いいのか悪いのかよくわからないよ。
だけど、変わらないハル兄がいてくれたことに安心する。
ハル兄が、快楽に溺れずに自我を保っていられたことにほっとする。
「おしゃべりは終わりだ。俺の可愛い静流がきっとめそめそ泣いて、嫉妬しながらいじけて見ているだろうからな」
し、ししし嫉妬!?
にやりと笑う帝王に、あたしは図星をさされたように心臓がばくばくで。
「オラ、これでおしまいだっ!!」
最奥にハル兄の固くて大きいものが抉るようにして突かれた。
どくん。
「……あああああ、それ駄目、それされたら――っ!! はっ、はっ、体が……動かないっ!?」
どくん。