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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 

「当然だろう? お前が動けねぇほど壊したんだから。立て続けに精液食らい、奥を突かれ……フルコース三昧に打開策なんて思いつかねぇだろ。だから……」


 ハル兄は大きく激しく腰を動かした。


「体力消耗したままとっととイッて、俺の残滓をたらふく食ってオネンネしてな。再会のよしみでさっさとイカせてやる。ほらよっ!!」


 どくん。


「駄目、駄目、駄目……イッちゃう、もう駄目、もうそんなに続けて要らない。休ませて、あああっ、駄目、休む、休む――っ!!」


 どくん。

 どくん、どくんっ。


 鼓動が加速する。


 そしてハル兄は、自分のモノを引き抜くと同時に叫んだんだ。


「今だ、静流っ、こい。戻ってこい、俺のもとへ――っ!!」


 ハル兄、ハル兄ぃぃぃぃっ!!



 そして手を伸ばしたあたしの意識が、急速に薄れて浮遊した直後。


「ん……」


 あたしは慣れた体の感覚を取り戻したんだ。



「静流……?」



 あたしを心配そうに見下ろしてくる、揺れる切れ長の目。

 汗ばむその精悍な頬に、手を添えてみる。



 触れる。

 ちゃんと触れる。



 あたしの意志で、あたしの体が動く。



「ハル兄……」



 戻った。

 戻れたんだ!!



「ハル兄、帰ってこれたっ!!!

ありがとう、ハル兄っ!!」


 ハル兄の顔が緩み、嬉しそうな笑みを作った。

 思わずこちらがどきりとするほどの――。


 そして――。


「"波瑠"だろ!!」

「あうっ」


 すぐさまデコピンされた。


 痛みを感じる体が嬉しい。

 リアルの五感が再生される。


 そして同時に、五感に刻まれていたのは……あたしの体が受けた、ハル兄による攻撃の余波。


「!!!」


 体がへろへろだ。

 腰がガクガクだ。

 秘部の痙攣が止まらない。
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