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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「あたしがお礼を言ったのは、そっちじゃなくて……。あれ?」
「……黙ってろ」
「顔や首が真っ赤……」
「見て見ぬふりしろよ!! 湯が熱ぃんだよ。だから赤いだけだ。ああ、本当に……ひとがせっかくお前いたわって優しくって思ってたのに、ああ本当……っ」
真っ赤な顔を見せまいと、がぶりとあたしの胸にかじりつくハル兄。
緩やかな律動が力強くなり、湯の音が大きくなっていく。
だけど、心のどこかで不安が出てきた。
そうだ。思いきり、ハル兄はあたしを食べられない。
淫魔は……出てくるのだろうか。
あたしが快感を覚えるたびに、邪魔をする淫魔は。
「淫魔は……今は出てこねぇよ。許容量以上の精液、食わせてやったんだ」
ハル兄は、声を乱しながら、あたしの胸と尻を強く揉みしだきつつ、腰を突き上げてくる。
「ん……あぁっ、で、でも……」
「12年、研究してんだ、俺は。Sホルモンを鎮静するだけの精液の量を。まさかこの年で俺が、それ以上の精液ぶっかけられるとは……嬉しい誤算だったが……」
腰を回すようにして突き上げてくる。
ああ、気持ちよくてたまらない。
「だから……今はなにも考えずに俺に抱かれろ」
ハル兄の目が、捕食者のものとなる。
「一緒に、イクぞ……?
愛し合う、恋人同士のように……」
ハル兄は、あたしの唇に軽くキスを落とすと、あたしの腰を掴み直し、その腰を大きく揺さぶりながら、ガツンガツンと突いてきた。
「ハル……波瑠っ、あ、あああんっ、ああああんっ」
「お前……ここだったよな、ここがいいんだったよな……?」
ぐりぐりとあたるその部分が気持ちよくて、あたしは波瑠兄の肩に噛みつきながら、身悶える。
するとあたしの耳に舌を忙しく這わし、舐め上げながら、荒い呼吸をあたしの鼓膜に響かせてくる。
「あぁ……静流、俺も……気持ちいい……」