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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
その声が愛おしくて、あたしはハル兄に唇をせがんだ。
何度も激しく重ねる唇。
口端から唾液が滴り落ちる。
思いきり突かれるあたしのナカ。
呻くような喘ぎ声を出すのはどちらの方なのか。
拡がる快感の波に飲み込まれそうで、不安に駆られたあたしを見て取り、優しく笑いながら、ハル兄が手を握ってくれた。
「イクぞ?」
そしてあたし達は――。
「波瑠、波瑠――っ、あぁぁあああぁんっ、あああああっ」
「静流、ああ……すげぇ、可愛いっ、ああ、伝わる……っ、――うっ」
行き着く白い果ての中。
びくびくと震えるハル兄が、終焉を告げる熱液であたしの胎内を満たした。
内も外もハル兄の熱でいっぱい。
「静流……っ、お前を愛してる。……だからっ」
ああ……、なんだか幸せ。
「だから――……。
……ナツにも……抱かれろよ?」
泣きそうな声音が聞こえた気がした。