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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
 

「俺は、お前に散々煽られた挙げ句、淫魔の茶々に邪魔されて、精神的にはまだ消化不良なんだ。して、精神は体に繋がる。

ここで奥まで突かれたくなければ、昨日のことを忘れるな。お前が言ったこと、俺が言ったこと。言葉だけじゃねぇ、どんなセックスをしたのかも含めすべて。……わかったな!?」

「は、はい」

 思わず気圧されて返事をしてしまったけれど。


 ええと……?

 あたしは心がEDで(つまり持続性がない?)。

 ハル兄の肉体的なEDを含め、あたしのEDにもまだ治療が必要で(つまり、またハル兄と×××……?)


 ハル兄は昨日あれだけしたのにまだ元気で(それなのにEDのアフターケアが必要なの?)


 とにかく昨日のことは忘れて貰いたくないらしい。ハル兄が忘れたくないのではなく、あたしにも忘れないで貰いたいとは、これいかに?

 ……昨日、あたしが叫んだ小っ恥ずかしい言葉のことなら、あたしだけでも忘れたいのに……。

 あたしを羞恥に悶えさせるSMプレイか、鬼畜帝王。


 それとも、EDが復活したあの華々しい瞬間を、その奇跡に立ち会う光栄に与(あずか)れた下僕の記憶に強く刻み込んで、後世に伝えて貰いたがっているのだろうか。

 十字架に磔となって死んだイエス=キリストの復活のように。


 恐るべし帝王。

 神の子として生まれ変わったか。


 そう言うと、


「……あんなに何度もぶち込んで精液浴びせたのに」


 頭に落とされるチョップ。


「36歳の俺様が、疲れ知らずに張り切って、淫魔すら逃げるほど激しくしたのに」


 もう一回チョップ。



「お前自身には、まだ媚薬効果残っていてもたった1回で我慢して、あんなに愛でたのに」


 それからさらに、トリプルチョップ。


 合計5回のチョップを食らい、あたしはふらふらだ。

 だからだろう、ハル兄の目が凄く潤んで見えるのは。


「EDは精神的なアフターケア大切なんだ。早々に俺を突き放して、俺から逃げ切れると思うなよ、シズ」


 ……捕食者の目にすぐに切り替わったことも。


「俺はまだ、お前に言いたいことも言ってねぇ。これでも今の俺に出来る範囲の全力投球だ。時が満ちれば……お前に逃げ場などねぇぞ」


 うん、あたし軽い脳震盪でも起こしているのだろう。

 理解力が低下してる。

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