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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
塵の山となったセレブ達を持ち帰ってもてなしたいと駄々を捏ねるナツの前で、ウサギさんの袋にぎゅうぎゅうに詰めて、そこにあった輪ゴムで、これでもかこれでもかとぎつぎつに巻いて小さくして、ゴミ箱に放り捨てたあたし。
「しーちゃん、あんなにきつきつのが……お好きだったんだね」
なにを勘違いしたのか、ぽっと顔を赤らめたナツは、
「僕……、痛みを感じるまで縛られるのあまり得意じゃないけど、しーちゃんになら、鼻セレブみたいに縛られてもいい。…興奮しちゃった」
……鼻セレブで興奮する変態王子。
では今度この子はスマキにぐるぐる巻きにして転がしてあげよう。きっときゃっきゃと喜んでくれるだろう。
そんなナツが穿かせてくれた水着の下。
笑顔だけは、純で無垢な聖母――。
だけど中身は変態さん。
無事に難なく穿かせてあたしを立たせたと思いきや、
「あ、忘れてた」
身を屈んで、水着の股間部分を指でぐいと伸ばすと、出来た隙間に顔を入れるようにして舌をねじ入れて、水着の内側に念入り舌を這わせる。
ナツが忘れていたと言ったのは、乾いてしまった部分を穿かせる前に濡らすことだったのか、あたしに、際どいところを舌淫されている強烈な錯覚を再度植え付けようとしていたことだったのか。
どちらにしろ、またセレブさんが欲しくなる感触。
ナツの視線や舌遣いが、ばちんと思いきり強く水着を離された衝撃によって秘部に生まれた軽い快感と共に蘇り、さらには秘部が感じるひんやりとした湿りが妙にリアルなナツの愛撫を感じて――。
「どう? サクラの玩具なみに悶えられそう?」
あたしを悶えさせたいのは、モモちゃんに対する対抗心もあったのか。