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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
 


「……少しお馬鹿でしょう?」

「少しどころじゃないだろう、あれは。絶対俺とナツを見て、あさっての方向に意識飛ばしてるぞ。半目でなんだあの気持ち悪い笑い……」


「ねぇサクラ。僕にばれたこと、凄く後悔してる? 僕に悪いとか思ってる?」

「……思うさ、それは。自覚した時点で、お前の……あの荒れた時を思い出して、正直縁を切られるかと思ってた。……今もだ」

「サクラ。ひとつ聞かせて。お前が僕を見た時、隠すことを躊躇したのはなぜ? いつものお前なら完璧に隠しただろう」

「……隠すつもりだった、少し前までは。だけどなにかな……。してしまった事故についてはいくらでも言い逃れは出来ると思ったけれど、自分の気持ちについては……、気づかれる前に俺は自分の口でお前に言いたいと思ったんだ。……だけど、情けないな。結局怖じ気づいて、お前に言い出せやしなかった」

「お前にとってのしーちゃんへの気持ちは、それだけ"真実"だったということだよ。その気持ちのおかげで、心と体が裏腹な行動をすること、僕は経験からよく知っている。

ねぇ、サクラ。僕が哀しかったのは、キスがどうの、お前がしーちゃんを好きになったから、とかではないんだ。僕にとってしーちゃんは最愛のひと、お前は僕の最高の親友なんだ。……僕だってね、お前が恋したというのなら、おめでとうの言葉ひとつくらい贈れる度量はあるつもりだよ? 純粋に嬉しいもの。

だから、お前の一大事に、入れて貰えない自分が寂しかった。
お前のいい顔を、しーちゃんだけが独占的に見ていたと思ったら、しーちゃんにも妬いてしまって……」


「ナツ……」

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