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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「ここまでの強豪難問をねじ伏せて、決勝戦進出となった3組だYO~」
ご紹介頂いたのは、あたし達以外に推定80歳カップルと、とりたてて特徴がない平凡カップル。大学生くらいだろうか。
突っ込みどころの多い面々を見て、まずふと思ったのは――。
まずは高齢カップル。
ナツ人形に熱視線を送る、現在競泳水着を着ているお婆さん。
あたしが水着モデルで現われた時に食い入るようにして見つめてきて、自らも貰った水着を取り出して、着ている競泳水着の上から軽くあて、この小さなビキニタイプの水着を着る気満々だったけれど。
この小さな水着ブラには、見るからにお腹まで垂れ下がっているお婆さんの乳を、胸の位置にリフトアップして固定できる効果はあるのだろうか。それともあのままお腹に固定して使用するのだろうか。
お爺さんはあんなに熱い目でDangerous Scentの10万円分を見ているが、あのお爺さん自身が、ナツがイメージモデルの服を着るつもりなのか。
そして平凡カップル。
田舎で野良仕事をしているようなもんぺ姿が似合いそうなぷっくり彼女と、坊主頭の…熱血野球部員通り越して、お国のために行って参りますとでもいいそうな彼。あの卑猥な問題を正解できる知識と経験をなにから得たのか。
ナツ人形に恋い焦がれる眼差しを送る彼女と、布に包まれた怪しい山を明らかに欲している彼は、この先うまくいくのだろうか……。
そしてモモちゃんは――。
「……モモちゃんは、アダルトナツがご所望?」
「は?」
商品はそっちのけ。依然こちらににこにこと視線を向けるアダルトナツを牽制するかのように、明らかなる敵意を向けているようだ。
ナイト(=騎士)バトラーモモちゃんだ。