この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 



◇◇◇



 連れられたのは診察室。

 かつてハル兄が、"聖域"だとした部屋に入った途端、ハル兄は肩に担ぐあたしを診察台に寝かすのではなく、入り口横の壁に押しつけて立たせた。

 ナツ同様部屋に入る早々、12年後の日本で流行しているらしい"壁ドン"をするのは、腐ってもさすが血の繋がった兄弟。

 現実逃避のようにくすりと笑ってしまうと、目の前のハル兄がぎらぎらとした眼差しであたしを睨んでいた。


「シズのくせにエロすぎる顔で笑う余裕はあるわけか。気に入らないな。……こっちの気も知らねぇで」


 ハル兄はあたしの股を割るように片足をねじ込ませながら、あたしの頭の両側の壁に、屈曲した両手をつけた。

 そして突如顔を傾け、あたしの首筋に噛みつく。

 ぺろりではない、歯を立ててがぶりだ。


「ぎゃっ」


 容赦ないその先制攻撃におかしな悲鳴を出しつつも、痛みと共に襲う快感にぶるりと身を震わせた時、ハル兄がねっとりとした肉厚の舌で首筋を上下し始めた。


「あああんっ」


 やばすぎるハル兄の舌。

 肌を、細胞を弄られ、ねぶられる。

 身を捩れば、がぶりとまた噛みつかれる。

 このアメと鞭攻撃は、昂奮している熱い体には、たまらなさすぎる。

 思わずハル兄の白衣をぎゅっと手で掴みながら、あたしの片足は自然と持ち上がり、もどかしげにハル兄の下半身に絡みつく。


 たまらない。

 ハル兄、たまらないよ……。


 ああ、そこばかりじゃなくて。

 ねぇ、最初は――。



「ハル兄、ハルにぃ……ちゅぅしたい……」


 攻められているのは首だけなのに、まるで全身愛撫されているような錯覚にもうあたしは涙目で、あたしをなぶるハル兄の舌を求めてキスをせがむ。


「口で……ちゅうしよ……?」



 キスをしたい。

 キスをされたい。


 互いが動物に戻るような、獰猛な激しいキスを。


 ハル兄としたい。

 ハル兄の舌に溺れたい。




/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ