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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
やっとのことでナツから口を離せば、あたし達の唇を繋ぐ淫らな銀の糸。それを思わず辿るとナツと目が合う。
とろとろの目を細めて微笑んだかと思うと、
「な、ナツ……ふぁぁぁ!?」
ディープな2ラウンドが予告なく開始された。逃げたくても、ナツの足があたしの下半身に絡みついて離れない。
と思ったら、あっというまにくるりと体勢が入れ替わった。
まるで手品のような早業に驚いたままのあたしに、ナツはあたしの口腔内をかき混ぜるように、ねっとりと舌を回転してきた。
そして溢れるあたしの唾液の音が強まったのを知ってか、ナツはミルクティー色の髪をさわさわと揺らしながら、あたしの頬に両手を添えて唇を窄めさせると、上下に頭を揺らして舌を抜き差ししてくる。
その間、とろりとしたその目が情欲に満ちて、オスの表情になる。
「む…ぁうっ…んんっ」
口の裏側が、ナツの舌と擦れ合う。
たまった唾液に抜き差しされる舌が、卑猥な音を奏でる。
ナツがなにを望んでいるのか一目瞭然だった。
その強い想いに押されて、あたしまで錯覚してしまうじゃないか。
ナツのモノを、下のお口に抽送されている気分になる。
ああ、秘部がむずむずしてしまう。子宮がきゅうきゅうしている。
ああ、どこが本当に刺激を受けて気持ちよくなっているのかわからない。上? 下? 粘膜が擦れ合う感覚は、あたしの身体の芯を熱くさせた。