この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美


「しーちゃん、いい?」


 だとしたら"俺様"しかないじゃないか。


「駄目ぇぇっ」


 キングコング帝王の声、さっき聞いたばかりだよ。もういいよ、いらないよ。あのひとすぐGORAAとなって怖いもん。


 いや、それよりも。

 ハル兄はお仕事だから邪魔してはいけない。


 もしかしてハル兄ならなんとかしてくれるかもしれないけど、ハル兄に頼ってはいけないんだ。


「しーちゃん、一度いっちゃおうか。その後僕の挿れて奥までずんずんしたら、凄い快感だよ、きっと」


 カチカチカチ。

 ナツのを最奥で迎えたいと、淫魔が喜んで鍵を解いている。


 ああ、このままじゃ……。


 葛藤している思考とは裏腹に、あたしの指は無意識に電話をかけてしまっていたらしい。



『……俺だ』


 果てが近いその中で、無意識で求めた低い声が聞こえて、あたしは涙が出そうになった。それだけで心が緩んだ。


 この人はいつもあたしを助けてくれる。

 やっぱりどうしていいかわからない時に頼るのは、ハル兄だ――。


「……あ、あたし……」


 ハル兄、ハル兄。

 どうかあたしを助けて下さ……。



『振り込み詐欺なら、他に当れ』


 ぶちっ。



 数秒で通話終了――。

/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ